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MBTIの全16種類|マーケティング・商品開発で成果的な活用シーン5つと設計5ステップを徹底解説

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目次

「MBTI診断は知っているけど、自社のマーケティングや商品開発にどう使えばいいのか分からない」

そんな悩みを持つBtoB企業のマーケ・営業・人事担当者に向けた記事です。

本記事では、MBTIの種類が「なぜ16種類になるのか」という基本の仕組みから、16タイプ一覧、4つの指標、ビジネス活用シーン、商品設計に落とし込む5ステップ、注意点までを体系的に解説します。

読み終えるころには、MBTIを「性格当てゲーム」ではなく「選ばれる理由を構造化するフレーム」として実務に使える状態になりますので、ぜひ参考にしてください。

著者情報

本記事は、ヒアリングDX・診断コンテンツ作成ツール「Interviewz(インタビューズ)」を提供するLEARNERZ(ラーナーズ)株式会社の編集部が監修・執筆しています。Interviewzはこれまでに数百社のヒアリング・アンケート・診断コンテンツ設計を支援し、リード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減などの成果創出に携わってきました。本記事では、その現場知見をもとに、MBTIを「自己診断の話題」で終わらせず、マーケティングや商品開発の意思決定に活かすための実務的な視点を整理しています。

※「MBTI」は一般社団法人日本MBTI協会の登録商標です。本記事は公式MBTIの検査結果に基づくものではなく、MBTI理論および16タイプ性格分類(16Personalities等)を参考に、ビジネス活用の観点から再構成した解説記事です。

MBTIの種類は何種類?結論は「16種類」

結論から言うと、MBTI診断の種類は全16種類です。「ISTJ」「ENFP」のようにアルファベット4文字で表される性格タイプが、ちょうど16通り存在します。

ただし、この「16種類」という数字だけを覚えても、実務ではほとんど役に立ちません。重要なのは、なぜ16種類になるのか、その分け方のロジックを理解することです。

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、スイスの心理学者カール・ユングのタイプ論をベースに、人の「ものの捉え方」と「判断の癖」を4つの軸で整理し、その組み合わせによって性格傾向を分類する考え方です。性格の優劣や能力を測るテストではなく、思考と行動の傾向を言語化するためのフレームワークだと捉えると、ビジネスでの使いどころが見えてきます。

▼自社のマーケティング施策に「診断体験」を取り入れたい方は、まず下記の資料が参考になります。

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なぜ16種類になるのか|MBTIの基本となる仕組み

MBTIが16種類になる理由は、とてもシンプルな掛け算で説明できます。MBTIを構成する軸は4つあり、それぞれが2択になっています。

  • 外向型(E)/内向型(I)
  • 感覚型(S)/直観型(N)
  • 思考型(T)/感情型(F)
  • 判断型(J)/知覚型(P)

この4つの軸がそれぞれ2択なので、2×2×2×2=16通り。これが「MBTIの種類は16種類」と言われる構造的な理由です。

多くの人が「INTJ」「ENFP」というアルファベット4文字だけを見て終わってしまいますが、実際にはその文字一つひとつに意味があります。E・S・T・Jに傾けばESTJ、I・N・F・PならINFP、という具合に、4軸のどちらに傾くかの組み合わせが、そのままタイプ名になっているのです。

ここで押さえておきたいのが、この4軸は「白か黒か」ではなく連続的な度合いだという点です。たとえば思考型(T)が51%・感情型(F)が49%といったきわどいスコアの人は、その日の気分や状況で結果が入れ替わることもあります。MBTIの結果はあくまで傾向を映す目安——そう捉えるくらいがちょうどいい距離感です。

つまり、MBTIの種類を知る目的は「自分はこのタイプだからこうだ」と決めつけることではありません。むしろ、「なぜこの場面で迷いやすいのか」「なぜこの人と衝突しやすいのか」を説明するための補助線として使うことに、本当の価値があります。

▼MBTI診断で具体的に何が分かるのかをさらに深掘りしたい方はこちら。

【一覧比較表】MBTI全16タイプの特徴と日本人の割合

まずは全体像を掴むため、16タイプの特徴と日本人における割合を一覧表にまとめました。自社のターゲット層や社内メンバーの傾向を考えるとき、この表が「あたり」をつける出発点になります。

タイプ 通称 特徴の要約 日本人の割合
INFP 仲介者型 内省的で理想主義、価値観を重視する 16.44%(1位)
ENFP 広報運動家型 熱意があり創造的、人間関係を重視する 13.78%(2位)
INTP 論理学者型 論理的思考家で創造的、理論やアイデアに集中 7.19%(3位)
ISFJ 擁護者型 他者思いで忠実、細やかに配慮できるサポーター 6.82%(4位)
INFJ 提唱者型 理想主義者で洞察力が強く、深い思考を持つ 6.79%(5位)
ESFJ 領事官型 社交的で協調性が高く、奉仕精神旺盛 6.75%(6位)
ISFP 冒険家型 柔軟で感受性豊か、調和を大切にする 6.74%(7位)
ESFP エンターテイナー型 現実的で楽観的、人と楽しむのが得意 6.02%(8位)
ENFJ 主人公型 カリスマ性があり、他者の成長を助ける 5.59%(9位)
ENTP 討論者型 発明家タイプで柔軟、多角的に物事を見る 5.19%(10位)
INTJ 建築家型 戦略的で分析的、自分のビジョンを追求する 3.70%(11位)
ISTJ 管理者型 責任感が強く、計画的で現実的な実務家 3.57%(12位)
ESTJ 幹部型 強いリーダーシップを持ち、組織的で効率的 3.39%(13位)
ISTP 巨匠型 実践的で冷静、問題解決に強み 2.87%(14位)
ESTP 起業家型 行動的で社交的、問題解決に敏捷 2.62%(15位)
ENTJ 指揮官型 決断力があり、目標達成に向けて推進力あり 2.57%(16位)

※日本人の割合は16Personalities「Japan Personality Profile」(回答数:79,290名)をもとに作成。

この表から読み取れるのは、日本人にはINFP(仲介者型)とENFP(広報運動家型)が圧倒的に多いという傾向です。両者で全体の約30%を占めます。直観型(N)と知覚型(P)の割合が比較的多く、抽象的なものの捉え方をする、柔軟性が高いといった傾向も読み取れます。

マーケティング視点で言えば、日本市場に向けたコミュニケーションでは「共感」「世界観」「意味づけ」といったN型・F型に響く訴求が、相対的に刺さりやすい可能性がある——そんな仮説づくりのヒントになります(ただし後述のとおり、最終判断は必ず行動データで行います)。

MBTIの種類を作る4つの指標|16タイプより先に軸を理解する

MBTIをビジネスやマーケティングで「使える知識」にするには、16タイプの名前を覚える前に「どこで意思決定やコミュニケーションが分岐するのか」を理解する必要があります。4つの指標は、性格の説明ではなく、判断や行動がズレる構造を分解するための軸だからです。

E/I:エネルギーの向きは「社交性」ではなく「回復の仕方」

外向型(E)と内向型(I)は、明るい・暗いといった性格の違いではありません。本質は、思考や判断を進める際に、どこでエネルギーが回復するかという点にあります。

E型は話しながら考えることで思考が整理されやすく、I型は一度情報を内側で処理してからでないと判断しづらい傾向があります。会議で発言量に差が出るのは、意欲の差ではなく処理プロセスの違いであるケースが多い。たとえば内向型が多いチームでブレストをすると沈黙が続きやすいので、「その場で発言」ではなく「事前に各自メモを書いてから共有」に切り替えると、発言量がはっきり変わります。

S/N:情報の取り方は「説明スタイル」を左右する

感覚型(S)と直観型(N)は、情報の入口がどこにあるかの違いです。S型は事実・実績・具体例から理解し、N型は背景や意味、将来像から全体を捉えます。

この差は、マーケティングや社内説明で顕著に表れます。S型には「何がどう変わるのか」を具体で示す説明が有効で、N型には「なぜやるのか」「どこを目指すのか」を先に示した方が理解が早い。同じ資料でも、刺さる層が分かれる理由はここにあります。

T/F:判断基準は「説得材料の選び方」を変える

思考型(T)と感情型(F)は、意思決定の際に何を重視するかの違いです。T型は論理性や合理性を、F型は人への影響や価値観との整合性を優先します。

これは理性と感情の優劣ではありません。提案や合意形成の場では、T型にはデータや比較、F型には背景や意図を含めた説明の方が納得されやすい。説得が通らない原因は、内容ではなく判断軸のズレであることが多いのです。

J/P:進め方の癖は「プロジェクト運用」で衝突点になる

判断型(J)と知覚型(P)は、物事の進め方に対する安心の持ち方が異なります。J型は決めて進むことで安心し、P型は選択肢を残すことで柔軟に対応します。

この違いは、プロジェクト管理やスケジュール設計で摩擦になりやすいポイントです。J型は「まだ決めないのか」と感じ、P型は「早く固めすぎだ」と感じる。しかしこれは性格の問題ではなく、進行設計の問題です。役割分担や意思決定のタイミングを分けることで、強みに変えられます。

この4つの指標を理解すると、16タイプは単なる分類ではなく、ズレが起きる理由を説明するための構造として見えてきます。

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MBTI全16タイプの特徴をタイプ別に解説

ここでは、各タイプの傾向と「どんな環境・役割で力を発揮しやすいか」を簡潔に整理します。マーケティングのペルソナ設計や、社内のチーム編成を考える際の参考にしてください。

分析家グループ(NT:INTJ・INTP・ENTJ・ENTP)

論理と戦略を重んじるグループです。

タイプ 通称 特徴と活躍しやすい環境
INTJ 建築家型 独創的かつ戦略的。長期計画やビジョン設計に強く、プロジェクトマネジメントや事業戦略で力を発揮。
INTP 論理学者型 独創的な発想力と論理的思考を併せ持つ。新しいアイデアや解決策を見出すのが得意で、研究・専門領域や個人作業で成果を上げやすい。
ENTJ 指揮官型 カリスマ性とリーダーの資質を備え、データ分析と事業戦略が得意。マーケティングや製品開発のリーダーに向く。
ENTP 討論者型 頭の回転が速く、柔軟な発想で問題を解決。ディベートやプレゼン、企画・コンサル職に適性。

外交官グループ(NF:INFJ・INFP・ENFJ・ENFP)

共感と理想を重んじるグループです。

タイプ 通称 特徴と活躍しやすい環境
INFJ 提唱者型 共感力と洞察力が高く理想主義。人事、カウンセリング、感性が活きるマーケティングにも向く。
INFP 仲介者型 内面は情熱的で創造的。共感力が高く、独自のアイデアを活かせるオープンな環境を好む。日本人に最も多いタイプ。
ENFJ 主人公型 情熱的でカリスマ性のあるリーダー。チームワークや教育・育成の分野で活躍。
ENFP 広報運動家型 社交的で創造的。営業・販売・広報など人と関わる仕事に強い。日本人に2番目に多いタイプ。

番人グループ(SJ:ISTJ・ISFJ・ESTJ・ESFJ)

責任感と秩序を重んじるグループです。

タイプ 通称 特徴と活躍しやすい環境
ISTJ 管理者型 誠実で責任感が強く、正確さが求められる実務に強み。
ISFJ 擁護者型 勤勉で献身的。周囲への配慮に長け、サポート・医療・サービス業に適性。
ESTJ 幹部型 ルールと秩序を重んじる組織のまとめ役。リーダーシップを発揮するポジションで強い。
ESFJ 領事官型 社交的で面倒見がよく、他者のニーズをくみ取る力に長ける。

探検家グループ(SP:ISTP・ISFP・ESTP・ESFP)

実践と柔軟さを重んじるグループです。

タイプ 通称 特徴と活躍しやすい環境
ISTP 巨匠型 好奇心旺盛で適応力が高く、手を動かして学ぶ実務的な分野に強い。
ISFP 冒険家型 感覚を大切にする自由奔放なタイプ。観察力・共感力が高くクリエイティブ職向き。
ESTP 起業家型 エネルギッシュな現実主義者。迅速に結果を出すことを重視し、革新的な環境で力を発揮。
ESFP エンターテイナー型 熱意にあふれ、人を楽しませるのが得意。営業・広報・接客で活躍。

ここで大切なのは、これらのタイプは「人を固定するラベル」ではないという点です。同じタイプでも行動や考え方には大きな個人差があります。タイプ解説は、相手を決めつけるためではなく、違いを前提に伝え方や役割を設計するためのたたき台として使いましょう。

MBTIをマーケティング・商品開発に活用する5つのメリット

MBTIを「性格診断の話題」で終わらせず、ビジネスの思考フレームとして使うと、次のようなメリットが得られます。

1.顧客の意思決定構造を言語化できる

これまで「なんとなく刺さらない」で片づけていた現象を、「論理寄りの判断をする層なのに感情訴求しかしていない」というように具体的な言葉で捉え直せます。原因が見えれば改善点も明確になり、施策の打ち手を感覚ではなくロジックで議論できるようになります。

2.訴求メッセージの出し分けに根拠が生まれる

思考型(T)には機能や合理性やデータを、感情型(F)にはストーリーや共感や世界観を、というように表現を変える理由を社内で共有できます。「なぜこのコピーなのか」を説明できるため、レビューや意思決定がスムーズになり、属人的な判断から脱却できます。

3.商品開発の上流で「具体/抽象」の情報設計を漏れなく組める

S型向けの機能・価格・事例といった具体情報と、N型向けの課題解決や将来像といった意味づけ、その両方を意識した設計ができます。どちらかに偏った商品は途中で離脱されやすいため、両輪を最初から組み込めるのは大きな強みです。

4.社内チームのコミュニケーション摩擦を減らせる

意見の対立を「能力や人格の問題」ではなく「見ている判断軸の違い」と整理することで、無駄な衝突を抑えられます。会議や合意形成のプロセスを相手の軸に合わせて調整でき、結果として意思決定のスピードと質の両方が高まります。

5.仮説生成のスピードが上がる

ゼロから考えるより、E/I・S/N・T/F・J/Pという4軸を起点にした方が、施策やメッセージの切り口を素早く・網羅的に洗い出せます。検証すべき仮説を効率的にリストアップできるため、PDCAの初速が上がり、改善サイクルを早く回せるようになります。

いずれのメリットも、MBTIを「診断結果」ではなく「対話と設計を前に進める補助線」として使ったときに最大化されます。

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MBTIの活用事例・活用シーン5選

1. 自己理解とキャリア設計への活用

最も基本的な活用シーンが自己理解です。MBTIで分かるのは「向いている職業」そのものではなく、「どんな環境・役割だと力を出しやすいか」という傾向です。直観型(N)は構想フェーズで力を発揮しやすい一方、細かな運用ルールが続く業務では消耗しやすい。逆に感覚型(S)は具体的な手順や安定運用に強みを持ちます。この違いを理解すると、「能力が足りない」のではなく「設計が合っていない」だけだと気づけます。

2. チームビルディングと組織内コミュニケーション

同じ目的に向かっているのに話が噛み合わない——その多くは能力ではなく思考プロセスの違いから生じます。思考型(T)は結論と論理を、感情型(F)は納得感や影響範囲を重視します。MBTIを前提にすると、「意見が対立している」のではなく「見ている判断軸が違う」と整理でき、会議の進め方や意思決定プロセスを調整して摩擦を減らせます。

3. 上司・部下、同僚との関係構築

内向型(I)の部下に即答を求め続けると本来の思考力を発揮できません。一方、外向型(E)の部下には考えがまとまる前でも話す機会を与えた方がアウトプットが出やすい。これは甘やかしではなく、情報処理の特性に合わせた設計です。行動を人格ではなく傾向として捉え直すことで、指導の仕方が変わり、関係性の悪化を防げます。

4. 採用・育成・研修での活用

企業では、MBTIを評価や選別ではなく、育成や相互理解の文脈で使う事例が増えています。入社後の研修でMBTIを扱うと、「なぜこの人はこう動くのか」を早期に共有でき、心理的安全性を高める効果も期待できます。重要なのは、タイプを理由に役割を固定しないこと。MBTIは会話を始めるための材料であり、判断を代替するものではありません。

なお、MBTIの開発元であるThe Myers-Briggs Companyは、採用選考やふるい落としにMBTIを用いることを明確に禁じています。採用合否の判断材料に使うのは避け、入社後の育成・対話のきっかけとして使うのが正しい位置づけです。

5. マーケティング・ファンコミュニケーションでの活用

近年増えているのが、MBTI的な考え方を診断コンテンツや顧客理解に応用するケースです。性格タイプ別に訴求を切り替えることで、「なんとなく刺さる」ではなく「理由があって刺さる」設計が可能になります。ただし、この領域では決めつけが最大のリスクです。そもそも顧客一人ひとりのMBTIを知る手段はほぼなく、現実には「この層は思考型が多そうだ」という仮説に過ぎません。タイプ別施策はあくまで仮説とし、データ検証とセットで運用する必要があります。

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MBTIをマーケティング・商品開発に活かす設計5ステップ【作り方】

MBTIをマーケティングや商品開発で使う場合、「顧客を16タイプに分類する」発想に入ると失敗します。有効なのは、人を分けることではなく、意思決定の構造を分解することです。

ステップ1. まず「誰の意思決定を取りにいく商品か」を定義する

最初にやるべきは、性格タイプの想定ではなく、その商品で「最終的に意思決定するのは誰か」を明確にすることです。BtoBであれば、現場担当が選ぶのか、部門責任者が承認するのか、経営層が最終判断するのか。この違いだけで判断基準は大きく変わります。誰が決めるかを曖昧にしたまま設計に入ると、どの軸にも刺さらない中途半端な商品になりがちです。

ステップ2. その意思決定が「感情寄りか論理寄りか」を仮置きする

次に、その意思決定が主にどの判断基準で行われるかを仮置きします。ここで効くのがT/Fの視点です。コスト削減や効率化が主目的ならT寄り、ブランディングや採用・顧客体験が絡むならF寄り。「論理で正しいこと」と「感情的に納得できること」のどちらが重く扱われるかを整理すると、訴求の優先順位がブレにくくなります。

ステップ3. 情報設計を「具体訴求」と「抽象訴求」に分解する

次はS/Nの視点です。商品情報を一つの塊で出すのではなく、「具体」と「抽象」に分解します。具体訴求は機能・仕様・価格・数値・導入事例など、抽象訴求は解決できる課題・世界観・将来像・なぜそれをやるのか。S向けの具体情報しかない商品は広がりにくく、N向けの抽象的な語りだけの商品は最終決断で止まりやすくなります。

ステップ4. 比較・検討・決断の各フェーズで刺さる要素を整理する

商品は一瞬で決められません。初期の比較段階ではN・Fに響く「なぜ必要か」「どんな未来が得られるか」が効きやすく、検討が進むとS・Tが求める「他社との違い」「具体的な使い方」「数値」が必要になります。この流れを前提に情報設計を作っておくと、途中離脱が減ります。

ステップ5. MBTIは仮説生成に使い、最終判断は行動データで行う

最後に重要なのは、MBTIを絶対視しないことです。MBTIは「なぜ選ばれないのか」「どこで止まっているのか」を考えるための仮説生成ツール。実際に判断すべきは、どの訴求で反応が上がったか、どの情報で離脱が減ったか、どの設計で決断が早まったか、といった行動データです。MBTIは設計の出発点、検証と改善はデータ——この役割分担ができたとき、施策思考が一段クリアになります。

▼マーケティングリサーチに使えるヒアリングシートの作り方ガイドはこちら。

👉 ヒアリングシート作成ガイド(マーケティングリサーチ編)

MBTIを分析・データ活用につなげるコツ

MBTIを仮説づくりに使ったら、必ず実データで裏を取ります。ここを省くと「当て推量のセグメント」で施策を回すことになり、かえって違和感や反発を生みます。

具体的には、診断コンテンツやアンケートを入口にして、ユーザーの回答・行動データを蓄積する流れを作るのが効果的です。たとえば、商品診断やお悩み診断のフォームに「論理重視か共感重視か」を切り分ける設問を組み込み、その後のCVRや回答内容と突き合わせれば、「どの訴求が、どの層に効いたのか」を再現性のある形で検証できます。

ポイントは、MBTIのタイプそのものを当てにいかないこと。「この顧客はENFPだから」ではなく、「この意思決定は感情寄りか論理寄りか」「具体情報が足りていないのか」という軸で考えると、改善の打ち手が具体化します。

▼回答率の高いアンケートを作るコツを知りたい方はこちら。

👉 ユーザーからの回答率の高いアンケートの作り方【6つのコツ】

MBTI診断を活用する際の注意点5つ

1. 診断結果を「事実」や「正解」として扱わない

最も多い落とし穴が、診断結果をその人の本質や固定的な性格として扱ってしまうことです。MBTIは自己申告に基づく傾向の可視化であり、能力や価値を証明するものではありません。「この人は○○タイプだからこうだ」と結論づけた瞬間に、思考は止まります。

2. 評価・選別・役割固定に直接使わない

MBTIを人事評価や採用判断、役割分担の決定に直結させるのは避けるべきです。「J型だからマネジメント向き」「F型だから営業向き」といった使い方は、一見合理的に見えて、本人の成長機会や組織の柔軟性を奪いかねません。MBTIは配置の根拠ではなく、配置後のコミュニケーション設計に使うものです。

3. タイプ分けより「軸の違い」に目を向ける

16タイプそのものよりも、E/I・S/N・T/F・J/Pという軸に注目する方が実務的です。マーケティングや商品開発でも、「この顧客はENFPだから」ではなく、「この意思決定は感情寄りか論理寄りか」と考える方が、再現性のある改善につながります。

4. 状況やフェーズによって結果が揺れる前提で使う

MBTIの結果は、置かれている状況や心理状態によって変わります。研究では、同じ人が数週間後に受け直すと、約半数で4文字のうち1文字以上が変わると報告されています(Pittenger, 1993 ほか)。各軸の連続的な度合いを無理やり二分しているためで、きわどいスコアの人ほど結果が揺れます。前回の結果と今の行動が一致しなくても、間違いとは限りません。

5. 最終判断は必ず行動データに戻す

ビジネスでMBTIを使う場合、最終的に信頼すべきは診断結果ではなく行動データです。診断は入口、検証はデータ。この役割分担を崩さないことが、MBTIをビジネスで使う前提条件です。

なお、無料で受けられる「16Personalities」と公式のMBTIは別物である点にも注意が必要です。16Personalitiesはビッグファイブ(特性論)をベースにした独自のNERISモデルで運用されており、ユングのタイプ論に立つ公式MBTIとは理論の土台そのものが異なります。本格的に組織で活用するなら、日本MBTI協会などの認定ユーザーによる解釈をひと手間挟むことで、過剰なラベリングを避けられます。

MBTIを商品設計・診断コンテンツに活かすならInterviewz(インタビューズ)

ここまで見てきたように、MBTIをマーケティングや商品開発に活かす鍵は、「タイプ当て」ではなく「意思決定構造の分解」と「行動データによる検証」です。この一連の流れを、ノーコードで実装できるのが診断・ヒアリングDXツール「Interviewz(インタビューズ)」です。

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性格タイプ別の訴求仮説を診断コンテンツに落とし込み、その反応を行動データとして回収・改善する——MBTIで立てた仮説を「検証可能な施策」に変えるうえで、相性のよいツールです。リード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減といった成果実績もあります。

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よくある質問(FAQ)

Q1. MBTIの種類は全部で何種類ですか?

A. 全16種類です。E/I・S/N・T/F・J/Pという4つの軸がそれぞれ2択になっており、2×2×2×2=16通りの組み合わせが存在します。

Q2. MBTI診断と16Personalitiesは同じものですか?

A. 別物です。公式MBTIはユングのタイプ論をベースに認定ユーザーのフィードバックを前提とした仕組みで、「MBTI」は日本MBTI協会の登録商標です。一方、無料で広く使われる16Personalitiesはビッグファイブ(特性論)をベースにした独自のNERISモデルで運用されており、理論の土台が異なります。

Q3. MBTIをマーケティングに使うとき、最初にやるべきことは何ですか?

A. 顧客を16タイプに分類することではなく、「その商品で最終的に意思決定するのは誰か」を定義することです。立場(現場担当・部門責任者・経営層など)によって判断基準が大きく変わるため、ここを明確にしてから訴求設計に入ります。

Q4. MBTIを採用や人事評価に使ってもよいですか?

A. 採用の合否判断や選別には使うべきではありません。開発元も選考目的での利用を明確に禁じています。MBTIは人を選ぶ道具ではなく、入社後の育成・相互理解・コミュニケーション設計に使うのが適切です。

Q5. 診断結果が前回と変わってしまうのはなぜですか?

A. 各軸が「白か黒か」ではなく連続的な度合いだからです。スコアが拮抗している人ほど、その日の状況や心理状態で結果が入れ替わります。研究でも、再受検で約半数が4文字のうち1文字以上変わると報告されています。結果は固定値ではなく傾向の目安として扱いましょう。

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まとめ|MBTIは「選ばれる理由を構造化するフレーム」

MBTI診断の種類は全16種類で、E/I・S/N・T/F・J/Pという4つの軸の組み合わせ(2×2×2×2)でできています。しかし実務で価値を生むのは、16タイプを覚えることではなく、人がどんな軸で情報を受け取り、どう判断し、どこで意思決定につまずくのかを構造的に捉えることです。

マーケティングや商品開発では、「誰がどのタイプか」を特定するより、「どの判断基準や情報設計が選択を後押しするのか」を考えるためにMBTIを使う方が実務に向いています。感情か論理か、抽象か具体か、計画重視か柔軟重視か——こうした軸の違いを前提に設計を組み立てることで、訴求や説明の精度は高まります。

その上で忘れてはならないのが、MBTIは結論を出す道具ではなく、仮説づくりの補助線にすぎないということ。最終判断は必ず行動データに戻す。この役割分担を守ったとき、MBTIはあなたのマーケティング・商品開発を一段クリアにしてくれます。

次のアクションとして、まずは自社の顧客の意思決定が「論理寄りか感情寄りか」を仮置きし、それを検証できる診断コンテンツやアンケートを設計してみてください。その実装を効率化したい方は、ぜひInterviewzをご活用ください。

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