• TOP
  • ブログ
  • 動画制作のヒアリングシート必須10項目と作り方をテンプレート付きで徹底解説
 

blog
診断・ヒアリングDXブログ

動画制作のヒアリングシート必須10項目と作り方をテンプレート付きで徹底解説

SHARE

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena
  • Pocket
  • LINE

「初稿を出したら『イメージと違う』と差し戻され、撮り直しになった」

「編集段階で『やっぱりBGMは別の方向で』と言われ工数が膨らんだ」

「公開直前に決裁者から想定外の要望が来た」

上記のように、動画制作の現場におけるヒアリング不足は手戻りと利益圧迫の最大要因です。

本記事では、動画制作に特化したヒアリングシートの必須項目10個・PR/採用/SNSなど動画タイプ別の8種類のテンプレート・企画/撮影/編集/納品の制作フェーズ別質問例・「おしゃれ」「かっこいい」など主観的要望を具体化する4軸テクニック・失敗パターンと回避策・FAQまで、現場ですぐに使える形で解説します。

読了後には、初稿通過率と修正回数を大幅に改善できる、自社・自分の制作フローに最適化されたヒアリングシートを作れる状態になりますので、ぜひ参考にしてください。

執筆・監修:Interviewz(インタビューズ)編集部

累計1,000社以上に導入されている対話型ヒアリングツール「Interviewz」を提供するラーナーズ株式会社の編集部です。動画制作会社・フリーランスを含む幅広い業種のヒアリング業務DXを支援し、リード数268%向上、ヒアリングコスト最大90%削減などの成果事例をもとに、現場で再現性の高いヒアリング設計ノウハウを発信しています。本記事は制作現場の実務知見と、公開されている動画制作の一次情報を踏まえて作成しています。

動画制作のヒアリングシートとは?RFP・問診票との関係

動画制作のヒアリングシートとは、動画を発注する企業と制作会社(クリエイター)が「どんな動画を作りたいのか」という認識を一致させるためのドキュメントです。依頼書や見積書とは性質が異なり、目的・ターゲット・予算といった基本情報に加えて、参考動画や理想のイメージ、避けたいテイストまで書き込む点が特徴です。医療にたとえるなら、制作前に症状と希望を整理する「問診票」に近い役割を担います。

RFP(提案依頼書)としての側面

ヒアリングシートは、制作会社から精度の高い企画・見積もりを引き出す提案依頼書(RFP:Request for Proposal)としても機能します。記載が不十分だと制作会社は意図を汲み取れず、イメージのずれたまま制作が進んでしまいます。逆に、要件が構造化されていれば、技術力の高い制作会社ほど実力を発揮でき、初稿の完成度が上がります。ヒアリングシートは「動画の質を左右する設計図であり、発注者と制作会社の共通言語」だと捉えましょう。

シートと口頭ヒアリングは組み合わせる

ヒアリングシートに決まった形式はなく、制作会社ごとに項目は異なります。実務では、シートで基本情報を整理したうえで、対面やオンラインの口頭ヒアリングで抽象的なイメージを深掘りする二段構えが効果的です。文字では伝わりにくいニュアンスは会話で補完し、疑問点をその場で解消することで、より有意義なすり合わせが実現します。

▼まずは業種別・目的別のヒアリングシートを手に入れたい方はこちら

👉 Web制作ヒアリングシートテンプレート

動画制作でヒアリングシートが重要な5つの理由

動画制作は、グラフィックデザインやWeb制作と比べても「撮り直し」「編集修正」のコストが極端に大きい領域です。ヒアリングシートが他業界以上に成果を左右する理由を5つに整理します。

1. 「撮り直し・編集修正」コストが極端に大きい

撮影は1日で数十万〜数百万円のコストがかかり、後から撮り直すには出演者・ロケ地・機材を再度確保しなければなりません。編集段階でも、BGMや構成の方向転換は工数を倍化させます。たった1問のヒアリング漏れが、数十万円規模のコスト増につながるケースは珍しくありません。

2. クライアントとクリエイターのイメージずれを防ぐ

「かっこいい動画にしてほしい」というクライアントの感覚と、クリエイター側の解釈は人によって180度異なることがあります。ヒアリングシートで「色・テンポ・モーション・音」を構造化すれば、両者の共通言語をつくれます。認識のずれこそが手戻りの根本原因であり、それを事前に潰すのがシートの役割です。

3. 企画・撮影・編集・納品の各工程で必要な情報を整理できる

動画制作は企画→撮影→編集→納品の4工程で、それぞれ必要な情報が異なります。フェーズごとに「何を確認すべきか」をシート化することで、抜け漏れを防ぎ、後工程での差し戻しを最小化できます。

4. 属人化を解消し再現性を担保できる

ベテランディレクターの暗黙知をヒアリングシートとして形式知化すれば、新人ディレクターでも一定品質の打ち合わせができるようになります。制作会社の組織力の底上げに直結し、担当者が変わっても品質が安定します。

5. 動画タイプごとに最適なヒアリング設計ができる

PR動画・採用動画・SNS動画・TVCM・教育動画では、ヒアリングすべき項目がまったく違います。SNS動画では「縦横比」「最初の3秒」「音なし視聴前提」が論点になりますが、TVCMでは「秒数厳守」「媒体考査クリア」が論点です。タイプ別に最適化することが、成果を分ける決定打になります。

動画制作は「Why(目的)」から始める|5W1Hの思考順序

ヒアリングシートを埋める前に、絶対に押さえておきたい思考のフレームワークが「5W1H」です。多くの失敗は、いきなり「How(どんな表現にするか)」から議論を始めることで起こります。「競合のようなかっこいいCMを作りたい」「感動的なストーリーにしたい」——こうした表現先行の発注は、目的が曖昧なため社内議論が紛糾し、費用対効果の悪い動画に終わりがちです。

正しい順序は Why → Who → Where/When → What → How

動画制作の5W1Hは、Why(なぜ=目的)、Who(誰に=ターゲット)、Where(どこで=配信媒体)、When(いつ=納期・公開時期)、What(何を=訴求メッセージ)、How(どうやって=表現方法)の6要素です。重要なのはこの順序で考えること。目的が決まらなければターゲットは定まらず、ターゲットが決まらなければ配信媒体も選べません。たとえば「新卒採用を強化したい(Why)」なら、ターゲットは「就活生(Who)」、配信は「採用サイト・就活イベント(Where)」、内容は「社員の声(What)」、表現は「社員インタビュー(How)」と自然に連動して決まります。

なぜ「目的(Why)」が最重要なのか

目的は、プロジェクト全体を通じて良し悪しを判断する唯一の客観的基準になります。目的が不明確なままだと、関係者の「私はこれが好き」という主観的議論に陥って迷走し、公開後も効果測定ができず「作りっぱなし」で終わります。目的は原則1つに絞るか、複数ある場合は必ず優先順位をつけましょう。

目的設定の良い例・NG例

目的は「定性的な方向性」を定めたうえで「定量的な数値目標」に落とし込むのが理想です。数値化が難しい初めての施策では、無理に数字を決めず「なぜ作るのか」という根本理由を明確にし、目安値は制作会社と共同で設定する方法もあります。

目的の種類 ◎良い例(具体的・測定可能) ×NG例(曖昧・Howが目的化)
認知拡大 動画視聴回数1万回、指名検索を30%向上 バズる動画を作りたい
リード獲得 資料請求を現状の2倍(月50件)にする かっこいい動画を作りたい
採用強化 新卒応募者数を前年比150%にする 感動的な動画を作りたい
購買促進 動画経由の商品購入率を5%向上 目立つ動画にしたい
コスト削減 マニュアル動画で電話問い合わせを20%削減 わかりやすい動画を作る

▼目的・ターゲットの整理からヒアリング設計を効率化したい方はこちら

👉 ヒアリングシート作成ガイド(マーケティングリサーチ編)

動画制作のヒアリングシート必須項目10個【一覧表】

動画ジャンルが違っても共通する必須項目があります。まずは10項目を一覧で確認し、そのうえで各項目のポイントを押さえましょう。

必須10項目の早見表

# 項目 ヒアリングの要点
目的・ゴール(KPI・KGI) 最終ゴールと数値目標、評価タイミング
ターゲット視聴者 ペルソナ・視聴シーン・デバイス・音声環境
配信媒体・尺・縦横比 媒体/15〜60秒等の尺/16:9・9:16/解像度
コンセプト・トーン&マナー 高級感⇔親しみ等をスライダーで言語化
参考動画・避けたい表現 参考3〜5本+理由、NGテイスト
ストーリー構成・絵コンテ 構成型・時間配分・既存ラフの有無
撮影要件 ロケ・出演者・小道具・撮影日・許可
編集要件 BGM・テロップ・ナレーション・字幕・SE
制作スケジュール・公開日 逆算マイルストーンと動かせない期日
予算・納品形式・権利 予算レンジ・データ形式・著作権・二次利用

①目的・ゴール(KPI・KGI)

「この動画で何を達成したいのか」を最初に確認します。認知拡大/比較検討促進/商談化/採用応募/社内浸透などの最終ゴール、再生数・CV・応募数などの数値目標、配信期間と評価タイミングまで定量化しておくと、後の構成・尺・KPIがすべて連動して決まります。

②ターゲット視聴者(ペルソナ・媒体接触シーン)

動画は「誰に届けるか」で最適解が変わります。年齢・性別・職業・所得層に加え、通勤中・寝る前などの視聴シーン、スマホ縦/PC横のデバイス、そして「音なし視聴前提か」を確認します。特に音声環境は、字幕設計とテロップ量に直結する重要ポイントです。

③配信媒体・尺・縦横比

YouTube・TikTok・自社サイト・展示会・社内研修など媒体ごとに最適仕様が異なります。尺(15秒/30秒/60秒/3分/5分以上)、縦横比(16:9・9:16・1:1・4:5)、解像度(HD/4K)は、撮影方法を左右するためヒアリングの最初に確定させます。

④コンセプト・メッセージ・トーン&マナー

「高級感⇔親しみやすさ」「スピーディー⇔ゆったり」「真面目⇔ユーモア」「実写⇔アニメーション」といった軸を、スライダー形式でどちら寄りかを聞くと、感覚的な要望を構造化できます。動画の世界観を選択肢で言語化してもらうのがコツです。

⑤参考動画・好きな表現/避けたい表現

参考動画は最低3本、できれば5本集めてもらいます。参考にしたいCM・PVと「なぜ良いと感じるか(構成/演出/BGM/色味)」を確認し、あわせて「絶対に避けたいテイスト」も必ず聞きます。嫌いを聞かないと初稿で地雷を踏むため、両面ヒアリングが鉄則です。

⑥ストーリー構成・絵コンテの希望

オープニング/本編/エンディングの時間配分、起承転結・課題→解決型・比較紹介型などの構造、既存の絵コンテや脚本案の有無、訴求順序の優先度を確認します。クライアント側にラフがあれば初期に共有してもらいましょう。

⑦撮影要件(ロケ・出演者・小道具・撮影日)

撮影場所(ロケ/スタジオ/社内/既存映像活用)、出演者(社員/役者/ナレーターのみ)、必要な小道具・衣装、撮影可能日と天候依存、撮影許可・著作権物の使用可否を確認します。撮影フェーズに直結する項目群です。

⑧編集要件(BGM・テロップ・ナレーション・字幕)

BGMの希望(明るい/落ち着いた/既存音源/オリジナル)、テロップの量とスタイル(全字幕/キーフレーズのみ)、ナレーションの有無(プロ/社員/AI音声)、字幕(日本語のみ/多言語)、効果音・トランジションの好みを確定します。

⑨制作スケジュール・公開日

最終公開・納品希望日、構成案・絵コンテ確定日、撮影日、初稿・修正稿・最終納品の各タイミング、イベントやキャンペーンなど動かせない期日を確認し、逆算スケジュールを組みます。一般的な制作期間は1〜2カ月が目安で、短納期は早めの相談が必須です。

⑩予算・納品形式・著作権・二次利用

制作費の上限・想定レンジ、出演料・楽曲使用料・素材使用料の扱い、納品データ形式(MP4・MOV・ProRes等)、著作権の帰属と二次利用範囲、修正回数の上限を必ず明文化します。予算は「要相談」でも、上限や理想レンジを共有すると最適な提案を引き出せます。あわせて、自社で提供できる素材・キャスト・撮影場所などのリソースを伝えると、費用・スケジュールを圧縮できます。

▼回答率の高い設問設計を学びたい方はこちら

👉 回答率の高いアンケートの作り方【6つのコツ】

動画タイプ別ヒアリングシートのテンプレート集

ここからは、共通10項目に加えて動画タイプ別に押さえるべき項目を紹介します。ジャンル特化のシートを用意することで、現場での聞き漏れを大きく減らせます。

PR動画(企業ブランディング)向け

企業理念・ミッション・バリュー、ブランドガイドライン(色・フォント・ロゴ規定)、既存動画との関係(継続/刷新)、訴求したい企業価値TOP3、経営層の登場有無と発言内容、公開チャネル(コーポレート・株主・採用)を確認します。世界観の一貫性が命になるジャンルです。

商品・サービス紹介動画向け

商品の差別化ポイントTOP3、競合との比較軸、価格・機能・スペックの訴求度合い、デモシーンの希望(実演/CG/アニメ)、ユーザーボイスの活用可否、購入導線(CTA・概要欄リンク)を押さえます。訴求の優先順位づけが重要です。

採用動画(リクルート)向け

採用ターゲット(新卒・中途・職種別)、訴求したい働く魅力TOP3、登場社員の選定基準と人数、撮影場所、既存社員インタビューの有無、配信媒体(採用サイト・Wantedly・SNS)を確認します。「誰に何を魅力として届けるか」を明確にします。

セミナー・ウェビナー動画向け

テーマと所要時間、登壇者数・スライド連動の有無、収録方法(対面ライブ/Zoom録画/ハイブリッド)、カメラ台数とアングル、字幕精度、配信形式(リアルタイム/オンデマンド)を整理します。

SNS動画(TikTok・Reels・Shorts)向け

縦横比(9:16中心)、尺(15〜60秒)、最初の3秒のフック設計、音なし視聴前提のテロップ量、トレンド楽曲・エフェクトの活用、ハッシュタグ戦略を確認します。長尺動画とは論点が大きく異なるため、専用シートが理想です。

TVCM・Web CM向け

秒数(15/30/60秒)、媒体考査の要件(放送局・業界自主規制)、出演者の媒体権利、楽曲使用料・JASRAC手続き、A/Bテスト用の複数バリエーション、メイキング・素材二次利用の希望を押さえます。

教育・研修動画向け

受講対象者と前提知識レベル、学習目標と評価方法、章立て・チャプター構成、LMS連携要件、視聴期間と進捗管理、多言語対応の必要性を確認します。

イベント・取材ドキュメンタリー向け

イベントの目的と規模、リハーサル含む撮影スケジュール、インタビュー対象者リスト、屋外天候・進行変更などの緊急時対応、ライブ配信併用の有無、ダイジェスト版と本編の使い分けを整理します。

▼Web制作・採用・営業まで用途別に使えるシートをまとめて入手したい方はこちら

👉 ヒアリングシートテンプレート集

制作フェーズ別の質問例【企画・撮影・編集・納品】

動画制作はフェーズごとに必要な情報が変わります。各フェーズで効果的な質問例を整理します。

企画フェーズの質問例

「達成したい最重要KPIは何ですか?」「ターゲットを1人挙げるとどんな人ですか?」「参考にしている競合動画はありますか?」「コンセプトを1行で言うと?」「“らしさ”を表すキーワードを3つ挙げてください」。目的と方向性を固める起点になります。

撮影前・撮影直前の質問例

撮影前は「出演者の確定状況と練習可能日」「ロケ地の使用許可・制限」「当日の進行表」「雨天時・トラブル時の代替プラン」「当日の意思決定者」を確認します。撮影直前は「集合場所・時間」「衣装・小道具・台本の最終確認」「立ち会い者の到着時間」「NG撮影内容(機密・登場禁止人物)」を押さえます。

編集フェーズの質問例

「BGMの方向性・候補曲」「テロップは全字幕式かキーフレーズ式か」「ナレーションの性別・声色」「カット割りの優先度(テンポ重視/丁寧)」「カラーグレーディングの方向性(自然/シネマライク/鮮やか)」を確認し、ポストプロダクションの認識を揃えます。

試写・納品後の質問例

試写では「全体印象の5段階評価」「修正したい箇所TOP3」「修正上限回数」「決裁者の追加意見の有無」「社内承認フロー」を確認。納品後は「公開1週間の数値」「想定との差分」「視聴者の反応」「次回への改善点」「派生動画(短尺版・縦動画化)の希望」を聞き、次案件につなげます。

やってはいけないNG質問と改善例

NG質問 問題点 改善例
どんな感じにしますか? 抽象的すぎて答えにくい 明るい/落ち着いた、速い/ゆったり、どちら寄りですか?
BGMはどうしますか? 選択肢が広すぎる 参考にしたいCM・動画のBGMを3本教えてください
修正は何回まで可能ですか? 受け身で主導権を失う 初稿後の修正は2回までの想定で進めますが、よろしいですか?
どんな動画が好きですか? 雑談で終わる 直近1カ月で印象に残った動画を3本挙げてください

▼営業・商談のヒアリング品質も底上げしたい方はこちら

👉 0からわかるヒアリングシート作成ガイド(営業編)

効果的なヒアリングシートの作り方【7ステップ】

実際にヒアリングシートを設計する手順を7ステップで解説します。

STEP1:ターゲット動画のジャンルを特定する

自社が手掛ける主要ジャンル(PR/採用/SNS等)を絞り、ジャンル別にシートを2〜3パターン用意します。汎用シート1枚より、ジャンル特化シート複数の方が現場で機能します。

STEP2:制作フローから取得すべき情報を洗い出す

企画・撮影・編集・納品の各工程で必要なアウトプットを並べ、それぞれ必要な情報を逆算してリスト化します。フローから逆算することで、抜け漏れのない項目設計ができます。

STEP3:質問順を「答えやすい順」に並び替える

属性情報→目的・ゴール→ターゲット→希望条件→予算・スケジュール→契約条件、の順が基本です。答えやすい質問から入ることで、回答者の離脱を防ぎ、深い情報まで引き出せます。

STEP4:選択肢・参考動画・絵コンテサンプルを用意する

「シンプル」「おしゃれ」などの主観表現は、選択肢と参考動画ギャラリーで構造化します。共通言語があってこそ、ヒアリングは初めて機能します。

STEP5:権利関係・予算・スケジュールを必ず明文化する

著作権・肖像権・楽曲使用料・素材二次利用・修正回数は、後のトラブル防止のため初回ヒアリングで必ず明文化します。ここを曖昧にすると、無限修正ループや権利トラブルの温床になります。

STEP6:レイアウト・回答時間を最適化する

紙・PDFなら章ごとに区切り、Webフォームならステップ分割が効果的です。事前回答型なら15分以内、対面ヒアリング型なら60〜90分が目安です。回答負荷を下げるほど回収率が上がります。

STEP7:テスト運用とブラッシュアップ

完成シートは社内ディレクターや既存クライアントでテスト運用し、(1)質問の意図が伝わるか、(2)答えに詰まる箇所はないか、(3)抜け項目はないか、を確認して磨き込みます。

▼診断体験でユーザーの潜在ニーズを引き出しCVRを高めたい方はこちら

👉 5ステップでできる診断コンテンツの作り方

「おしゃれ」「かっこいい」を具体化する演出ヒアリング術

動画制作で最大の難所は、「かっこいい」「おしゃれ」「ポップに」といった抽象的な要望の具体化です。次のテクニックで構造化しましょう。

感覚要望を分解する4軸

動画の感覚的要望は、色(鮮やか⇔落ち着いた/暖色⇔寒色)、テンポ(速いカット⇔ゆったり)、モーション(動きが多い⇔静的)、音(BGM主役⇔ナレーション主役)の4軸で言語化できます。シートにこの4軸スケールを入れておくと、「かっこいい」を「鮮やか+速いカット+派手モーション+BGM主役」のように具体的な指示へ変換できます。

ムードボードと参考動画の引き出し方

「Pinterestや YouTubeで保存している動画は?」「直近で印象に残ったCMを3つ」「過去に良かった動画とその理由」を質問し、集めた参考動画から共通項を抽出して独自の方向性として提案します。参考動画はURLだけだとリンク切れの恐れがあるため、保存しておくと安心です。

BGM・SE・ナレーション・テロップのトンマナ統一

BGMは動画の印象の半分を決めます。ジャンル(エレクトロ/オーケストラ/アコースティック)、テンポ(BPM)、使用料予算、既存ライセンス音源(Artlist/Epidemic Sound等)の利用可否を確認。ナレーションは性別・年齢・トーンの3軸、テロップはフォント・表示位置・文字数・全字幕/キーフレーズ・強調色を整理します。

縦動画と横動画で変わるヒアリングポイント

観点 縦動画(SNS) 横動画(YouTube/Web)
縦横比 9:16が中心 16:9が中心
15〜60秒中心 1〜10分中心
最初の3秒 フック必須 タイトル・導入で許容
音声 オフ視聴前提・全字幕 オン視聴前提
テキスト 大きく中央配置 下部や脇に配置

「同じ素材を縦・横の2バージョンで作る」ニーズも増えており、要件確認は必須です。

動画制作のヒアリングでよくある失敗と回避策

現場で頻発する失敗5パターンと回避策、そして終了時チェックリストを整理します。

失敗1:目的が曖昧なまま着手する

「とりあえずブランディング動画を」と曖昧に着手すると、初稿後に方向転換が起きます。回避策は、目的を1行で言語化し、書面で合意するまで制作着手しないことです。

失敗2:決裁者の好みを聞き漏らす

窓口担当者だけで進め、最終決裁者が試写で差し戻すケースです。回避策は、初回に「最終決裁者は誰で、過去どんな動画を評価したか」を必ず確認することです。

失敗3:撮影後の修正範囲を握れていない

「修正は何回まで」「再撮影は別費用」を契約段階で握らないと、無限修正ループに陥ります。回避策は、契約書とヒアリングシートの両方に修正条件を明記することです。

失敗4:権利・利用範囲・尺切り運用が未定義

利用媒体・二次利用範囲・楽曲ライセンス期間を定義しないとトラブルになります。回避策は、ヒアリング段階で利用範囲・期間・媒体・素材使用料を一覧化することです。

失敗5:参考動画が1本だけで方向性が固まる

参考が1本だと模倣リスクが高まり独自性が出せません。回避策は、最低3本以上を集めて共通項を抽出することです。

失敗を防ぐ12項目チェックリスト

ヒアリング終了時に次を確認しましょう。①目的とKPIの言語化 ②ターゲットのペルソナ化 ③媒体・尺・縦横比の確定 ④トンマナの4軸整理 ⑤参考動画3本以上 ⑥避けたい表現の把握 ⑦撮影要件の確定 ⑧編集要件の確認 ⑨スケジュール・公開日の確定 ⑩予算と納品形式の合意 ⑪著作権・二次利用の明文化 ⑫修正回数・追加費用条件の共有。

ヒアリングを効率化するツールの選び方と比較

案件規模・組織規模が大きくなるほど、紙・Excel運用には限界が見えてきます。デジタル化の判断軸と選び方を整理します。

紙・Excel運用の限界と乗り換えタイミング

「案件が月10件を超えファイル管理が煩雑」「複数ディレクターのバージョン管理にズレ」「過去案件のヒアリング履歴を活用できていない」「リモートヒアリングが増えた」——これらが見え始めたら、デジタル化の検討時期です。

運用手段の比較

手段 メリット デメリット 向いているケース
紙・PDF 手軽・対面で使いやすい 集計・履歴活用が困難 小規模・単発案件
Excel・スプレッドシート 無料・共有しやすい バージョン管理・分岐が弱い 少人数・案件数が少ない
Webフォーム 回収・集計を自動化 分岐やUI最適化に限界 事前ヒアリングの標準化
対話型ヒアリングツール 分岐・高回答率・履歴活用 導入設定が必要 案件数が多く属人化を解消したい制作会社

ツール選定の3つのチェックポイント

選定時は、(1)クライアントがスマホでもストレスなく回答できるUI、(2)動画ジャンルや回答内容で質問を出し分ける分岐ロジック、(3)動画レビューツール(Frame.io等)や制作管理ツール(Notion・Asana等)・CRMとの連携、の3点を確認しましょう。ヒアリング情報を制作管理ツールへ連携すれば、要件→撮影→編集→納品の進捗を一元管理できます。

▼各種ヒアリングツールを横断比較したい方はこちら

👉 ヒアリングツール10選(比較資料)

動画制作のヒアリングを効率化するなら「インタビューズ」がおすすめ

ヒアリングシートは作成までが半分、運用と改善が半分です。「Word・Excel運用に限界を感じる」「事前ヒアリングの回収率が低い」「動画ジャンルが多くシートが乱立している」——そんな動画制作の現場におすすめなのが、対話型ヒアリングツール「インタビューズ」です。

インタビューズが選ばれる3つの理由

第一に、スマホ完結のチャット形式による高回答率で、Webフォーム比1.5倍以上の回答率を実現します。第二に、動画ジャンルや回答内容に応じて質問を出し分ける柔軟な分岐ロジックにより、必要な質問だけを提示できます。第三に、参考動画のURLや絵コンテのアップロードまでシート内で完結でき、ヒアリングから要件整理までをスムーズにつなげます。

動画制作会社・クリエイターの活用事例

導入企業からは「キックオフ前のヒアリング時間を半減」「初稿通過率が60%→85%に改善」「フリーランスでも案件あたりの稼働時間を平均5時間削減」といった声が寄せられています。属人化していた打ち合わせを標準化し、制作の上流工程から利益率を改善できるのが強みです。

無料テンプレート・無料トライアルのご案内

インタビューズでは、PR・採用・SNS・TVCM・教育動画など、動画制作シーン別の無料テンプレートを公開中です。実際の操作感を試したい方には無料デモ・無料トライアルもご用意しています。

▼まずは操作感を試したい・資料で詳しく知りたい方はこちら

👉 インタビューズ無料ヒアリングデモ

👉 インタビューズサービス概要資料

よくある質問(FAQ)

Q1. ヒアリングシートは初回打ち合わせ前に送るべき?

A.事前送付がおすすめです。クライアントが内容を整理して打ち合わせに臨めるため、当日のヒアリング深度が一段上がります。事前は10〜15問の基本情報に絞り、対面で深掘りする2段階運用が現実的です。

Q2. 質問数は何問が適切?

A.事前回答型なら15〜20問、対面ヒアリング型なら30〜40問が目安です。SNS短尺動画のような小規模案件では10問程度に絞り、TVCMや長尺PRでは50問以上必要なこともあります。案件規模に応じて使い分けましょう。

Q3. SNS動画・短尺動画でも同じシートで運用できる?

A.SNS動画は専用シートが理想です。縦動画・最初の3秒・音なし視聴・トレンド楽曲など、長尺動画と異なる項目が多いためです。共通シートに「SNS用追加項目」を別ページで用意する運用でも問題ありません。

Q4. 著作権・肖像権の確認はどこまで行うべき?

A.(1)出演者の出演同意・肖像権使用範囲、(2)BGM・効果音・素材の使用ライセンス、(3)商標・ロゴの使用許諾、(4)二次利用範囲と期間、の4点は必ず明文化しましょう。トラブルの大半はここから発生します。

Q5. 修正回数のルール化の目安は?

A.一般的には初稿後2回までを契約に含め、3回目以降は別途費用とするのが標準です。修正範囲も「軽微な修正(テロップ・カラー調整)」と「大幅な修正(構成変更・再撮影)」を分けて定義しておくと、後のトラブルを防げます。

あわせて読みたい関連記事

アンケート設計・作成(直接的な関連)

ヒアリング・営業活用

分析・調査レポート

顧客満足度・CX

診断コンテンツ・ナーチャリング

情報収集・周辺ツール

まとめ

動画制作のヒアリングシートは、撮り直し・編集修正のコストを削減し、初稿通過率を上げる強力なツールです。成果を出すカギは、①「Why(目的)」から始める5W1Hの思考順序、②必須10項目と動画タイプ別テンプレートの活用、③フェーズ別質問と「4軸」による抽象要望の具体化、④参考動画・決裁者・権利範囲の丁寧な確認、⑤紙・Excelからツールへの適切な乗り換え、という一連の設計にあります。動画の成果は、撮影テクニックや編集スキル以上に「ヒアリングで取った情報の質」で決まります。

次のアクションとして、まずは自社の主要ジャンルのシートを1枚、本記事のテンプレートをベースに作り、既存クライアントでテスト運用してみてください。そこで磨いた型が、制作フロー全体の利益率を底上げする資産になります。Excel・紙運用に限界を感じる方は、対話型ヒアリングツール「インタビューズ」の活用が近道です。14日間の無料トライアル期間中もすべての機能をお試しいただけます。

▼資料ダウンロード・無料トライアル・お問い合わせはこちら

👉 無料トライアル資料&申し込み

👉 インタビューズサービス概要資料

👉 お役立ち資料一覧

👉 インタビューズお問い合わせフォーム

Interviewz(インタビューズ)では、ヒアリング体験をDX化し、質の高い情報をスピーディーに収集、顧客・ユーザー理解を深め、サービスのあらゆるKPIの改善を可能にします。テキストタイピングを最小化した簡単かつわかりやすいUI/UXと、収集した声をノーコードで様々なシステムに連携し、ユーザーの声を様々なビジネスプロセスで活用することで、よりビジネスを加速させることが可能です。

Interviewz(インタビューズ)をご活用いただくことで以下のことが解決できます。

• 新規お問い合わせ、相談数の向上
• ヒアリングの内容の最適化から受注率の向上
• ヒアリングコスト(人件費・タイムコスト)の削減
• 既存顧客のお問い合わせのセルフ解決(サポートコストの削減)
• サービス/プロダクトのマーケティングリサーチ
• 既存顧客、従業員のエンゲージメント向上
• データ登録負荷の軽減
• サイトにおけるユーザーの行動情報のデータ蓄積

Interviewzをご利用いただいた多くのお客様で、ビジネスによけるあらゆるKPIの数値改善を可能にしています。

▼Interviewz(インタビューズ)の主な活用方法

• 総合ヒアリングツール
• チャットボット
• アンケートツール
• カスタマーサポートツール
• 社内FAQツール



Interviewzの機能一覧|総合的なヒアリング活動を網羅


Interviewzでは、下記のような総合的なヒアリング活動を支援する機能を揃えております。

以下では、まずはInterviewz(インタビューズ)を使って操作性や機能を確かめたい方向けに、無料でInterviewzをデモ体験いただくことが可能です。気になる方はぜひご体験ください。

ヒアリングDX・アンケートのデジタル化のご相談は下記より日程をご調整ください。

こちらの記事もオススメです

人気記事ランキング

お役立ち資料

カテゴリー

お気軽にご相談ください!