Slackでアンケートを取る方法は?標準機能・アプリ・外部ツールを解説
- 2025/12/25
- 2025/12/25
目次
Slackには、チャンネルやスレッド内でメンバーの意見を集められるアンケート・投票機能があります。
日常的な意思確認から、簡単な多数決、チーム内の意見収集まで、業務の流れを止めずに活用できる点が特徴です。
一方で、
「Slackでアンケートってどうやって取るの?」
「標準機能でできるのか、アプリが必要なのか分からない」
といった疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、Slackアンケートの作り方をテーマに、
Slackでアンケートを実施する代表的な方法や、投票のやり方を具体的なステップで解説します。
Slack標準の機能でできること・できないことにも触れながら、
自分のチームに合ったアンケートの取り方が分かる内容になっていますので、
Slackで効率よく意見を集めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Slackでできるアンケート・投票機能とは?
Slackでできるアンケート・投票機能とは、チャンネルやスレッド上でメンバーの意見を手軽に集められる仕組みのことです。
Slackには、Zoomのような「専用のアンケート機能」が標準で用意されているわけではありませんが、リアクション(絵文字)機能や外部アプリを活用することで、用途に応じたアンケートや投票を実施できます。
Slackアンケートの大きな特徴は、「会議の場をわざわざ設けなくても、日常の業務コミュニケーションの延長で意見を集められる」点にあります。
たとえば、次のようなシーンで活用されることが多いです。
- ちょっとした多数決を取りたいとき
- チーム内の意見や温度感を素早く把握したいとき
- 会議前にあらかじめ選択肢を絞りたいとき
一方で、設問数が多いアンケートや、自由記述・条件分岐を含む本格的な調査には向いていないケースもあります。
そのためSlackでは、手軽さ重視のアンケート・投票」と割り切って使うことがポイントです。
Slackアンケートの主な方法は3つ
Slackでアンケートや投票を行う方法は、大きく分けて次の3つがあります。集めたい情報の量や精度、かけられる手間によって、適した方法が異なります。
1.Slack標準機能(リアクション)を使う方法
最も手軽なのが、リアクション(絵文字)を使った投票です。
質問文を投稿し、選択肢となる絵文字をあらかじめ付けておくことで、
メンバーは該当するリアクションをクリックするだけで回答できます。
アプリの追加や事前設定が不要なため、
「今すぐ多数決を取りたい」「簡単な意思確認をしたい」といった場面に向いています。
一方で、回答の詳細な集計や記録には不向きです。
2.Slackの投票・アンケートアプリを使う方法
より本格的にアンケートを取りたい場合は、Slackの投票・アンケート専用アプリを利用する方法があります。
質問や選択肢を専用コマンドで作成でき、結果の集計や可視化も自動で行われるのが特徴です。定期的な意見収集や、複数設問のアンケートを実施したい場合に適しています。
ただし、アプリによっては無料プランに制限がある点には注意が必要です。
3.外部フォームツールを連携して使う方法
Slackで本格的にアンケートを運用したい場合は、外部のフォームツールを連携して使う方法が有効です。
この方法では、Slackをアンケート配布の導線として使い、回答の収集・管理は外部フォームツール側で行います。
代表的なフォームツールとしては、Google フォームやSurveyMonkey、Interviewzなどがあります。これらでアンケートを作成し、発行されたURLをSlackに共有して、ブラウザ上で回答してもらう形が一般的です。
設問数が多いアンケートや自由記述、条件分岐を含む調査にも対応でき、回答データを蓄積・分析したいケースに向いています。
一方で、URLを開いて回答してもらう必要があるため、手軽さはSlack標準機能やアンケートアプリより劣ります。
そのため、『その場の投票』ではなく『後から活用するアンケート』を行いたい場合に、
外部フォームツールとの連携が適した選択肢といえるでしょう。
Slackにはアンケート収集専用のアプリがある
Slackでより本格的にアンケートや投票を行いたい場合は、アンケート収集に特化した専用アプリを利用するのが一般的です。
ここでは、Slackでよく使われている代表的なアプリを、見出しごとに解説します。
1.Simple Poll
Simple Pollは、Slackアンケートアプリの中でも特に手軽さに優れたツールです。
スラッシュコマンドを使って、
質問文と選択肢を入力するだけで、すぐに投票を開始できます。
操作が非常にシンプルなため、事前説明なしでもチームに浸透しやすいのが特徴です。
- すぐに多数決を取りたい
- 簡単な選択式アンケートで十分
- 操作コストを極力下げたい
といったケースに向いています。
基本的な機能は無料で利用できますが、より高度な機能を使いたい場合や、月あたりの投票数が100票を超える運用を行う場合は、有料プランへの切り替えが必要になります。
Simple Pollの基本的な料金形態は下記です。
※為替は目安として 1ドル=約150円 で算出しています。
- Free(無料) — ¥0
- 基本的な投票(Poll)作成
- 単発の選択式アンケートが可能
- 過去の結果保存に制限あり
- Slack内での手軽な意見収集向け
- Proプラン — 約 ¥1,500/月(年払い時の目安)
- 無制限の投票作成
- 回答オプションの追加(例:複数選択など)
- 過去データの長期保存・検索
- チーム運用・履歴管理をしたい場合に最適
料金はプランや契約条件によって前後する可能性がありますが、Slack内の簡易投票であれば 無料プランでも多くの用途で使えるのが特徴です。
2.Polly
Pollyは、Slack上でより本格的なアンケート運用ができる高機能アプリです。
複数設問のアンケート作成や匿名回答、定期的なアンケートの自動配信などにも対応しており、チームの満足度調査や定例フィードバックの収集によく使われています。
- 定期的に意見や温度感を把握したい
- 匿名で本音を集めたい
- 回答結果を継続的に比較したい
といった用途に適しています。
『Polly』の料金体系は、Slack上でのアンケート運用レベルに応じて段階的に分かれています。
※為替は目安として 1ドル=約150円 で換算しています。
- 無料プラン(¥0)
- 単一質問の投票(Poll)を作成可能
- 回答数は無制限
- 結果の閲覧期間は約45日まで
- 簡易的な意見収集・多数決向け
- Basicプラン(約¥1,800/月)
- 複数質問のアンケート作成が可能
- 結果の保存期間が無制限
- スケジュール配信・基本的な分析に対応
- 定期的なチームアンケート向け
- Proプラン(約¥3,600/月)
- 匿名回答や詳細な結果管理が可能
- リマインダー設定・外部連携機能あり
- 継続的な満足度調査や本音収集向け
- Enterpriseプラン(要問い合わせ)
- 大規模組織向けの管理・セキュリティ対応
- API連携や高度な分析機能
- 価格は利用規模に応じて個別見積もり
Pollyは、小規模な投票は無料で開始し、運用が定着した段階で有料プランへ移行できる点が特徴です。
Slackで継続的にアンケートを行いたいチームにとって、成長に合わせて選びやすい料金設計といえるでしょう。
3.Poll App / Easy Polls / Upvote
Poll App、Easy Polls、Upvoteは、Slack公式マーケットプレイスで提供されている投票系アプリです。
いずれもUIが直感的で、チャンネル内のやり取りの流れを止めずに投票を実施できる点が特徴です。短時間で意思確認を行いたい場面や、
チャンネル単位で意見を集めたい場合に向いています。
- UIの分かりやすさを重視したい
- チャンネル内で完結した投票をしたい
- シンプルな投票を頻繁に行いたい
といったケースで選ばれることが多いアプリです。
【ケース別】Slackアンケートの使い分け方
ケース1.すぐに多数決を取りたい場合
会議中ややり取りの途中で、「A案とB案、どちらにするか今決めたい」といった場面では、Slack標準のリアクション(絵文字)投票が最適です。
質問文を投稿し、選択肢となる絵文字を付けるだけで、メンバーはクリックするだけで回答できます。
手軽さとスピードを重視する場合に向いた方法です。
ケース2.チーム内の意見を定期的に集めたい場合
週次・月次で意見や満足度を確認したい場合は、Slackの投票・アンケート専用アプリを使う方法が向いています。
定期投稿や自動集計ができるため、チームの温度感を継続的に把握しやすくなります。
「毎回同じ質問を繰り返したい」「結果を比較したい」といった用途に適しています。
ケース3.記述式・詳細な回答を集めたい場合
自由記述や複数設問、条件分岐を含むアンケートを行いたい場合は、外部フォームツールをSlackと連携して使う方法が適しています。
SlackでアンケートURLを共有し、回答はブラウザ上で行ってもらう形です。
フィードバック収集や振り返りなど、後から活用する前提のアンケートに向いています。
ケース4.匿名で本音を集めたい場合
率直な意見を集めたい場合は、匿名回答に対応したアンケート方法を選ぶことが重要です。
Slackアプリの匿名設定や、外部フォームツールの匿名回答機能を使うことで、発言しづらい内容でも本音を引き出しやすくなります。組織改善や満足度調査などに有効でしょう。
Slack標準機能でアンケートを取るやり方

STEP1|質問文を投稿する
まずは、アンケートの質問文をチャンネルやスレッドに投稿します。
このとき、選択肢が一目で分かる書き方を意識することが重要です。
例えば、
「次回の定例MTGの時間帯はどれが良いですか?」
A:10時〜
B:13時〜
C:16時〜
といったように、質問と選択肢をセットで記載すると、回答者が迷わず参加しやすくなります。
STEP2|選択肢となるリアクションを設定する
次に、投稿した質問文に対して、
選択肢に対応するリアクション(絵文字)をあらかじめ付けておきます。
例えば、
A案 → 👍
B案 → 👎
C案 → 🙌
といった形です。
回答者は、該当するリアクションをクリックするだけで投票できるため、入力の手間がなく、参加率が高くなりやすいのが特徴です。
STEP3|回答を集計・確認する
リアクションの数が、そのまま投票数になります。
Slack上で各リアクションの件数を確認することで、どの選択肢が多かったのかを即座に把握できます。
集計は自動ですが、履歴としてデータを残したり、後から分析したりする用途には不向きな点は理解しておきましょう。
Slackアプリを使ったアンケートのやり方
STEP1|アンケートアプリを追加する
まずは、Slackのアプリディレクトリからアンケートアプリを追加します。
代表的なものには、**Simple PollやPolly**などがあります。
Slackの「アプリを追加」画面から検索し、利用したいワークスペースにインストールするだけで準備は完了です。管理者権限が必要な場合もあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
STEP2|質問・回答形式を設定する
アプリを追加したら、スラッシュコマンドや専用の設定画面からアンケートを作成します。
多くのアプリでは、
- 単一選択/複数選択
- 匿名回答の有無
- 回答期限の設定
といった項目を指定できます。
Slack上の会話に自然に溶け込む形でアンケートを作成できるため、参加者の心理的ハードルが低く、回答率が高くなりやすいのが特徴です。
STEP3|アンケートを実施・結果を確認する
作成したアンケートは、指定したチャンネルやスレッドに投稿することで実施されます。
回答結果はリアルタイムで集計され、Slack上でそのまま確認できるアプリも多くあります。
会議中の意思決定や、チーム内の温度感把握にすぐ活用できる点がメリットです。
無料プランでできること・制限を理解しておこう
Slackアンケートアプリは、無料プランでも基本的な投票機能は利用できることが多い一方で、以下のような制限が設けられているケースがあります。
- 作成できるアンケート数に上限がある
- 複数設問や匿名回答は有料プランのみ
- 過去データの保存期間が短い
そのため、「単発のアンケートなのか」「継続的にデータを使いたいのか」を整理したうえで、無料プランで十分か、有料プランを検討すべきか判断するとよいでしょう。
Slackアプリを使ったアンケートは、手軽さと実用性のバランスが取れた選択肢として、多くのチームで活用されています。
Slackでアンケートを行うメリット・デメリット

Slackアンケートのメリット
1.業務の流れを止めずに意見収集できる
Slackアンケートは、普段の業務コミュニケーションの延長線上で実施できる点が最大の強みです。別ツールに移動したり、ログインし直したりする必要がないため、「あとでやろう」と後回しにされにくく、自然と回答が集まりやすくなります。
2.回答ハードルが低く、参加率が高い
リアクション投票やSlackアプリを使えば、クリックや選択だけで回答が完了します。
文章入力が不要なため、忙しいメンバーでも気軽に参加しやすいのが特徴です。
短時間で意思を集めたい場面では特に効果を発揮します。
3.会議や意思決定をスピーディーに進められる
会議中にその場で投票を行い、リアルタイムで結果を確認できるため、議論の停滞を防ぎ、意思決定を前に進めやすくなります。
「なんとなくの空気感」ではなく、数として可視化された意見をもとに判断できる点もメリットです。
4.ツール追加のコストが低い
Slack標準機能や、簡単に導入できるアンケートアプリが多いため、新たなシステム導入や教育コストがほとんどかかりません。
小規模チームや、まずは試してみたい場合にも導入しやすい方法です。
Slackアンケートのデメリット
1.設問設計の自由度が低い
Slack標準機能や一部アプリでは、設問数や質問形式に制限があります。
自由記述や条件分岐、複雑な評価項目を含むアンケートには向いておらず、調査内容が限定されがちです。
2.回答データの蓄積・分析に向かない
Slackアンケートは、その場で結果を確認する用途には優れていますが、長期的なデータ管理や分析には不向きです。
過去の結果を比較したり、レポート化して活用したい場合は、外部フォームツールとの併用が必要になります。
3.匿名性の担保が難しいケースがある
リアクション投票や一部アプリでは、誰が回答したかが分かってしまう場合があります。
そのため、本音を引き出したいアンケートや、組織改善・満足度調査では匿名設定が可能かどうかを事前に確認する必要があります。
Slack内で本格的にアンケートを運用したい場合は『Interviewz』

Slack標準機能やアンケートアプリは、「その場の意思確認」や「簡易的な意見収集」には非常に便利です。
一方で、次のような課題を感じ始めた場合は、アンケート運用を一段引き上げる選択肢を検討するタイミングかもしれません。
- 回答は集まるが、商談や提案にうまく活かせていない
- ヒアリング内容が担当者ごとにバラついている
- 回答データをCRMに転記する作業が負担になっている
- アンケートの回答率そのものが伸び悩んでいる
こうした課題に対して有効なのが、『Interviewz』です。
Interviewzは、アンケートやヒアリングを単なる「質問の集合」ではなく、診断体験として設計・標準化することに重きを置いたプラットフォームです。
ノーコードで診断型フォームを作成でき、回答データはSalesforceやHubSpotなどのCRMに即時連携されるため、「集めて終わり」ではなくすぐに提案や分析に使える状態をつくれます。
また、回答完了時にギフトを自動配布する仕組みを組み込めるため、アンケートの回答率そのものを構造的に高めやすい点も特徴です。
まとめ|Slackアンケートは「手軽さ」を活かすのがコツ
Slackのアンケートは、業務の流れを止めずに意見を集められる点が最大の強みです。
リアクション投票やアンケートアプリを使えば、会議中の多数決やチーム内の意思確認を、最小限の手間でスピーディーに行うことができます。
一方で、設問設計の自由度やデータ活用という観点では、Slackアンケートには限界があるのも事実です。
自由記述を含む調査や、回答データを商談・改善施策に活かしたい場合は、外部フォームツールや診断型ヒアリングツールとの併用が現実的な選択になります。
重要なのは、Slackアンケートを「万能な調査手段」として使わないことです。
- その場の判断・温度感把握 → Slackアンケート
- 後から分析・提案に使う調査 → 外部ツール
このように役割を切り分けることで、Slackアンケートの「手軽さ」という価値を最大限に活かせます。
まずは簡単な投票から使い始め、必要に応じて運用を拡張していく。
それが、Slackアンケートを失敗させないコツといえるでしょう。
Interviewz(インタビューズ)をご活用いただくことで以下のことが解決できます。
• 新規お問い合わせ、相談数の向上
• ヒアリングの内容の最適化から受注率の向上
• ヒアリングコスト(人件費・タイムコスト)の削減
• 既存顧客のお問い合わせのセルフ解決(サポートコストの削減)
• サービス/プロダクトのマーケティングリサーチ
• 既存顧客、従業員のエンゲージメント向上
• データ登録負荷の軽減
• サイトにおけるユーザーの行動情報のデータ蓄積
▼Interviewz(インタビューズ)の主な活用方法
• 総合ヒアリングツール
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• アンケートツール
• カスタマーサポートツール
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Interviewzの機能一覧|総合的なヒアリング活動を網羅
Interviewzでは、下記のような総合的なヒアリング活動を支援する機能を揃えております。


