インタビューシートの作り方4ステップ|すぐ使える質問テンプレート付で解説
- 2023/04/29
- 2026/05/25
目次
インタビューシートは、質問の漏れを防ぎ、誰が担当しても一定の質で進めるための「設計図」です。
本記事では作り方を4ステップで解説し、営業・Web制作・マーケ調査でそのまま使える質問テンプレートも掲載します。
著者:Interviewz編集部(運営:LEARNERZ株式会社)
ヒアリング/診断コンテンツのDX領域で200本以上の記事を制作・監修。ノーコードヒアリングツール「Interviewz」の運営で得た現場知見をもとに、BtoBの営業・マーケ・人事の実務に役立つ情報を発信しています。
インタビューシートとは?目的・効果と「使えるシート」の条件

インタビューシートとは、インタビューを行う際に使う質問項目や進行の流れを、事前に整理しておく資料です。具体的な質問事項と進行手順をまとめておくことで、聞き漏れを防ぎ、スムーズな進行を実現します。
目的や対象者に応じて項目をカスタマイズすれば、必要な情報を漏れなく集めるための実務的なツールになります。インタビューが得意でない方でも、シートが手元にあれば一定の質を保ちやすくなります。
なお、営業現場で使う「ヒアリングシート」も基本的な考え方は同じです。必須項目や目的別のひな型は、ヒアリングシートの作り方|必須項目5つと目的別テンプレートもあわせてご覧ください。
インタビューシートの3つの効果
インタビューシートを使う効果は、大きく次の3つに整理できます。
第1に、質の向上です。質問内容を事前に整理することで、重要なポイントの見落としを防げます。第2に、効率化です。流れをあらかじめ決めておくことで、限られた時間でも必要な情報を回収できます。第3に、属人化の解消です。経験の浅い担当者でも、シートに沿えば一定の品質で進行・記録・分析ができます。
効果的なインタビューシートに共通する3つの条件
成果につながるインタビューシートには、共通する条件があります。
1つ目は、目的が明確で、すべての質問が目的に紐づいていることです。2つ目は、簡単な質問から始め、徐々に深掘りする流れになっていること。3つ目は、当日の会話の流れに応じて質問を追加・修正できる余白があることです。この3点を満たすだけで、シートの実用性は大きく変わります。
【コピペOK・登録不要】用途別インタビューシート質問テンプレート

ここでは、その場でコピーして使える質問テンプレートを用途別に掲載します。自社の状況に合わせて項目を足し引きしながらご活用ください。
全用途で使える基本質問テンプレート
業種や場面を問わず使える、共通の質問項目です。まずはこの骨格を押さえておくと、どの用途にも応用できます。
| 区分 | 質問例 |
|---|---|
| 基本情報 | お名前/所属・役職/連絡先 |
| 現状 | 現在の業務内容と進め方/使用中のツール・体制 |
| 課題 | 困っていること/その課題はいつから/放置した場合の影響 |
| 要望 | 実現したい理想の状態/優先順位/予算・期限 |
| 意思決定 | 決裁者・関与者/導入時に懸念していること |
| まとめ | 補足・言い残し/次回までのアクション |
営業・初回商談向けテンプレート(BANT/SPIN対応)
初回商談では、課題を引き出しながら受注確度も見極める必要があります。SPINで課題を深掘りし、BANTで条件を確認する構成が効果的です。
| フェーズ | 質問例 |
|---|---|
| アイスブレイク | 最近の業務状況はいかがですか/繁忙期はいつ頃ですか |
| 状況(Situation) | 現在の体制・プロセスを教えてください/関連ツールは何をお使いですか |
| 課題(Problem) | 現状で不便に感じている点はどこですか |
| 影響(Implication) | その課題で、どれくらいの時間やコストが失われていますか |
| 予算(Budget) | 想定している予算感や投資判断の基準はありますか |
| 決裁(Authority) | 導入時の決裁プロセスや関与する方を教えてください |
| 必要性(Need) | 解決の優先度はどの程度ですか/期待する効果は何ですか |
| 時期(Timeline) | 導入を希望する時期や社内スケジュールはありますか |
フレームワーク解説 BANT=Budget(予算)/Authority(決裁権)/Need(必要性)/Timeline(導入時期)。 SPIN=Situation(状況)/Problem(問題)/Implication(示唆)/Need-payoff(解決価値)。 初回商談はSPINで課題と痛みを言語化し、BANTで受注確度を整理すると精度が上がります。
より体系的に学びたい方は、営業ヒアリングのコツと流れ|フレームワークとおすすめツール8選もご覧ください。
Web制作・要件ヒアリング向けテンプレート
Web制作の要件定義では、目的とゴール指標を最初に固めることが重要です。後工程の手戻りを防ぐ質問を揃えました。
| 区分 | 質問例 |
|---|---|
| 目的・KGI | サイトの目的は何ですか/達成したい成果指標は |
| ターゲット | 想定するユーザー像・ペルソナを教えてください |
| 要件 | 必要なページ・機能/流用できる既存資産はありますか |
| デザイン | トンマナ・参考サイト/ブランドガイドの有無 |
| コンテンツ | 用意できる素材/新規で制作が必要な範囲は |
| 運用・保守 | 公開後の更新体制/CMSは必要ですか |
| 予算・納期 | 予算レンジ/公開希望日はいつですか |
要件定義の質問設計をさらに深めたい方向けに、Web制作編の作成ガイドも用意しています(→ 0からでもわかるヒアリングシート作成ガイド(Web制作編)/社内リンク先を設定)。
マーケティングリサーチ/ユーザーインタビュー向けテンプレート
ユーザー調査では、行動の事実と、その背後にある動機の両方を引き出します。価値・動機の深掘りには、後述するラダーリングが有効です。
| 区分 | 質問例 |
|---|---|
| 属性 | 年齢・職種・利用歴を教えてください |
| 利用実態 | どんな場面で・どれくらいの頻度で使いますか/使い始めたきっかけは |
| 課題・不満 | 困っていること/いまの回避策はありますか |
| 価値・動機 | それを選んだ理由/特に重視した点は |
| 代替・比較 | ほかに検討した手段/決め手は何でしたか |
| 理想 | 解決後の理想の状態/あったら嬉しい機能は |
インタビューシートの作り方4ステップ

ここからは、インタビューシートをゼロから作る手順を4ステップで解説します。
ステップ1:目的を明確にする
最初に必ず、インタビューの目的を明確にします。目的が曖昧なまま作り始めると、質問がまとまらず、得られる情報の質も下がってしまいます。
「商談化率を上げたい」「新機能の要望を集めたい」など、何のために・何を知りたいのかを一文で言語化しておきましょう。この一文が、以降のすべての質問の判断基準になります。
ステップ2:質問項目を洗い出す(6W2H・フレームワーク活用)
目的が定まったら、それを達成するために必要な質問項目を洗い出します。対象者の業界や場面に合わせて、過不足なく項目を用意することが大切です。
漏れを防ぐには、6W2Hの観点で発想を広げると効果的です。
6W2Hの観点 Who(誰が)/Whom(誰に)/What(何を)/When(いつ)/Where(どこで)/Why(なぜ)/How(どのように)/How much(いくらで)。 各観点に1問ずつ当てはめるだけで、質問の抜け漏れを大幅に減らせます。
ステップ3:質問の順序・構成を決める
洗い出した質問を、答えやすい順番に並べ替えます。基本は、簡単な質問から始めて、徐々に深掘りしていく流れです。
冒頭に答えやすい事実確認を置き、信頼関係ができたところで核心的な質問に進むと、相手も本音を話しやすくなります。質問の種類(事実・意見・感情)をバランスよく配置することも意識しましょう。
ステップ4:テンプレートに落とし込む(レイアウト例)
最後に、整理した質問項目と順序をテンプレートに落とし込みます。ExcelやGoogleスプレッドシートを使い、当日そのまま記録できるレイアウトにしておくと実用的です。
おすすめは、質問だけでなく「想定回答」「深掘り質問」「メモ」まで1行で管理できる形式です。
| No | 質問項目 | 質問文 | 想定回答 | 深掘り質問 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 現状 | 現在の体制を教えてください | 〇〇部△名で運用 | 属人化している業務は? | |
| 2 | 課題 | 不便に感じる点は? | 集計に時間がかかる | 月あたり何時間? | |
| 3 | 影響 | その課題の影響は? | 残業の増加 | 金額換算すると? |
このレイアウトなら、当日の会話に集中しながら、深掘りの観点とメモを同じ画面で管理できます。Excelでの作り方はヒアリングシートはExcelでも作成できる(Excel編)で詳しく解説しています。
質問の質を高める設計のコツとフレームワーク

同じ質問項目でも、聞き方ひとつで得られる情報の深さは大きく変わります。ここでは、回答の質を一段引き上げる4つのコツを紹介します。
簡単な質問→深掘りの流れをつくる
いきなり核心を突く質問をすると、相手が身構えてしまいます。まずは事実確認のような答えやすい質問から入り、関係性が温まってから意見や本音を尋ねる流れにしましょう。
この「段階的に深掘りする設計」は、回答率と回答の正直さの両方を高めます。
オープン/クローズドクエスチョンを使い分ける
クローズドクエスチョン(はい・いいえで答えられる質問)は事実確認や論点の絞り込みに、オープンクエスチョン(自由回答)は背景や理由の深掘りに向いています。
事実をクローズドで素早く確認し、重要な論点だけオープンで掘り下げると、限られた時間でも密度の高い情報を引き出せます。
数字を引き出して具体化する
「時間がかかっている」「コストが高い」といった感覚的な回答は、必ず数字に落とし込みます。「月に何時間ですか」「金額にするとどれくらいですか」と尋ねるだけで、課題の大きさが具体的に見えてきます。
数字が出にくい場合は「おおよその感覚で構いません」と前置きすると、相手も答えやすくなります。
ラダーリングで本音まで掘り下げる
ラダーリングとは、「なぜそう思うのですか」を繰り返し、表面的な回答から価値観・動機までさかのぼる質問技法です。「便利だから」という回答に対し、「なぜ便利だと感じるのか」と一段ずつ掘り下げることで、本質的なニーズが見えてきます。
用途別フレームワーク早見 ・営業:BANT/SPIN ・マーケ調査・ユーザー理解:ラダーリング/JTBD(用事=Jobs to be done) ・汎用(抜け漏れ防止):6W2H
質問の引き出し方をさらに鍛えたい方は、営業に必要なヒアリング力を強化するコツもあわせてご覧ください。
インタビュー本番の進め方7ステップと5つの注意点

良いシートができたら、本番の進め方も押さえておきましょう。事前準備から事後分析までの流れと、質を落とさないための注意点を整理します。
事前準備〜当日〜事後の進め方
インタビュー当日は、次の7ステップで進めるとスムーズです。
- 目的を関係者で再確認する
- 日時・場所・所要時間を調整し、進行スケジュールを立てる
- アイスブレイクで緊張をほぐす
- シートの質問項目に沿って進行する
- 最後に要点を要約し、認識のズレがないか確認する
- お礼を伝え、今後のスケジュール(公開予定など)を共有する
- 結果を整理・分析し、目的に沿った成果物にまとめる
特に重要なのが、ステップ5の要約による認識合わせです。ここを省くと、後工程で成果物の品質に影響が出てしまいます。電話・テレアポでの進め方はテレアポ・電話のヒアリングシート活用法を参考にしてください。
質を落とさないための5つの注意点
本番でやりがちな失敗を避けるため、次の5点を意識しましょう。
第1に、対象者の立場に配慮し、失礼のない言葉と態度で接すること。第2に、記録漏れを防ぐためノートや録音機器を活用すること(録音は必ず事前承諾を得る)。第3に、自分の意見や価値観を押し付けないこと。第4に、終了後のフォローと情報管理を怠らないこと。第5に、質問はできるだけ簡潔にし、深掘りは適切なタイミングで行うことです。
業界・用途別カスタマイズと活用事例(実績データ付き)

汎用テンプレートをそのまま使うのではなく、業界や顧客に合わせて調整することで、情報収集の精度はさらに高まります。
業界特性に応じた質問設定
業界ごとに重視すべき論点は異なります。IT業界ならシステムの現状や課題、不動産業界なら希望物件のタイプやエリアなど、その業界で核心となる質問を用意することで、的確な情報を引き出せます。
顧客背景の理解と深掘り
事前に相手の業種や市場動向を調べ、関連する質問を準備しておきます。さらに、相手が直面している課題を引き出すオープンクエスチョンを用意することで、表面的なニーズの奥にある本音まで理解できます。
継続的な改善とツール活用
過去のインタビュー結果をもとに質問項目を見直し、改善を重ねることで、シートは継続的に進化します。とはいえ、対象者への配慮・記録管理・フォローアップをすべて手作業で標準化し続けるのは限界があります。ここでツールによる効率化が効いてきます。
Interviewz活用による改善実績 ・リード数 268% 向上 ・ヒアリングコスト 90% 削減 ・サポートコスト 半減 ・最短 1 日で利用開始/14 日間の無料トライアル ・Salesforce・HubSpot・Google スプレッドシートとノーコードで連携 ※数値はサービスの公表値です。最新値は資料をご確認ください。
たとえばあるBtoB SaaS企業では、初回商談のヒアリング項目がメンバーごとにバラバラで、商談化率が安定しないという課題がありました。用途別テンプレートをもとにシートを統一し、回答データを自動で集計・連携できる体制に切り替えたところ、新人でも一定品質のヒアリングができるようになり、商談化率の改善につながっています。(※掲載時は実在の導入事例・具体数値に差し替えてください)
ツール選びを比較検討したい方は、ユーザーインタビューツール比較15選も参考になります。
インタビューシートに関するよくある質問(FAQ)

Q. インタビューシートとは何ですか?
A. インタビューで使う質問項目や進行の流れを事前に整理した資料です。質問の漏れを防ぎ、進行をスムーズにし、記録・分析を容易にすることで、インタビュー全体の質と効率を高めます。
Q. インタビューシートはどうやって作ればよいですか?
A. ①目的を明確にする、②目的に沿った質問項目を洗い出す、③簡単な質問から深掘りへと順序・構成を決める、④ExcelやGoogleスプレッドシート、ヒアリングツールでテンプレート化する、の4ステップで作成します。
Q. インタビューシート作成のポイントは何ですか?
A. 目的を明確にし、質問の流れを設計すること、オープン/クローズドの質問を使い分けること、数字を引き出して具体化すること、修正・追加の余白を残すことがポイントです。6W2HやBANT、SPINなどのフレームワークも有効です。
Q. インタビューシートの作成にどれくらい時間がかかりますか?
A. 目的や対象によりますが、ゼロから作る場合は数時間程度を見込むと安心です。用途別のテンプレートを使えば、当日そのまま使える状態まで数分〜30分程度に短縮できます。
Q. インタビューシートはExcelとツールのどちらで作るべきですか?
A. 手軽に始めるならExcelやGoogleスプレッドシートで十分です。回答データの集計・分析・他システム連携まで効率化したい場合は、ノーコードのヒアリングツールを使うと、作成・回収・分析を一元化できます。
あわせて読みたい関連記事
- ヒアリングシートの作り方|必須項目5つと目的別のテンプレート
- 営業ヒアリングのコツと流れ|フレームワークとおすすめツール8選
- 営業に必要なヒアリング力を強化するコツ
- ユーザーインタビューツール比較15選|機能・料金・選び方を徹底解説
- ヒアリング・アンケート結果をパワポで資料化する方法
まとめ
本記事では、インタビューシートの作り方を4ステップで解説し、営業・Web制作・マーケ調査でそのまま使える質問テンプレートを紹介しました。
ポイントは、目的を明確にしたうえで質問を洗い出し、答えやすい順に構成して、テンプレートへ落とし込むことです。さらに、数字を引き出す・ラダーリングで深掘りするといった設計のコツを加えれば、得られる情報の質は大きく高まります。
まずは本記事のテンプレートを土台に、自社の用途へカスタマイズして使ってみてください。作成・回収・分析までをノーコードで一元化したい場合は、ヒアリングDXツールの活用も検討するとよいでしょう。
インタビューズは14日間のトライアル期間中もすべての機能を無料でお試しいただけますので、ぜひこの機会にご利用ください。
Interviewz(インタビューズ)をご活用いただくことで以下のことが解決できます。
• 新規お問い合わせ、相談数の向上
• ヒアリングの内容の最適化から受注率の向上
• ヒアリングコスト(人件費・タイムコスト)の削減
• 既存顧客のお問い合わせのセルフ解決(サポートコストの削減)
• サービス/プロダクトのマーケティングリサーチ
• 既存顧客、従業員のエンゲージメント向上
• データ登録負荷の軽減
• サイトにおけるユーザーの行動情報のデータ蓄積
▼Interviewz(インタビューズ)の主な活用方法
• 総合ヒアリングツール
• チャットボット
• アンケートツール
• カスタマーサポートツール
• 社内FAQツール
Interviewzの機能一覧|総合的なヒアリング活動を網羅
Interviewzでは、下記のような総合的なヒアリング活動を支援する機能を揃えております。







