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アンケートに答えてもらう仕掛け7選|回答率を上げるアンケート設計の方法とテクニックを解説

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目次

アンケートを実施しようと決めたものの、「ちゃんと集まるだろうか」「また形だけで終わってしまわないだろうか」と、少し不安になることはないでしょうか。

従業員への意識調査や、ユーザーへの満足度アンケートは重要だと分かっていながら、回収率が伸びなかったり、コメントが思ったより浅かったりすると、正直もどかしいですよね。

この記事では、社内やユーザーにアンケートを依頼する立場として、「どうすれば無理なく答えてもらえるのか」を一緒に整理していきます。

テクニックの話だけではなく、相手が「これなら答えてもいいかもしれない」と感じる理由をどう設計するかがテーマです。読み進めながら、自社のアンケート設計と照らし合わせてみると、改善のヒントが見えてくるのではないでしょうか。

アンケートは「お願いしても」答えてもらえない理由3つ

アンケートを実施する判断そのものは、業務として自然なものですよね。

従業員の声を把握したい、ユーザーの満足度を知りたいという目的自体に違和感はありません。

それでも回答が集まらないケースが多いのは、設計段階で見落とされがちなポイントがあるからです。

ここでは、アンケートが「お願い止まり」になってしまう代表的な理由を整理します。

1.回答者にとって「答える理由」が設計されていない

アンケートを開いた瞬間、回答者は無意識に「今、これに答える意味があるか」を判断しています。

業務アンケートであっても、その判断は一人ひとりに委ねられています。

実際、社内調査でも「回答内容がどう使われるのか分からない」と感じると、回答率が大きく下がる傾向があります。

これは、忙しさの問題というより、行動の合理性が見えないことが原因です。

答えることで何が変わるのかを示せていないアンケートは、重要そうに見えても後回しにされやすくなります。

2.善意や協力依頼に頼った設計になっている

「ご協力をお願いします」という言葉は、丁寧で使いやすい表現ですよね。

ただし、この表現だけで行動を引き出すのは難しいのが実情です。

業務や日常が立て込んでいる中で、善意だけを理由に時間を割く判断は簡単ではありません。

結果として、協力的な一部の人だけが回答し、全体の傾向を捉えにくいデータになりがちです。

アンケートの母数が伸びない背景には、こうした設計上の偏りが潜んでいます。

3.アンケートが業務や体験と切り離されている

アンケートのタイミングも、回答率に大きく影響します。
業務の節目やサービス利用の流れと関係なく届くアンケートは、「今じゃなくていいもの」と認識されやすいですよね。
特に社内アンケートでは、通常業務と直接つながっていないと優先順位が下がりやすくなります。
一方で、業務の振り返り直後や体験直後に設計されたアンケートは、回答のハードルが下がります。
アンケートを独立した施策として扱うか、業務や体験の一部として組み込むかで、結果は大きく変わってきます。

ここまで整理すると、アンケートが集まらない原因は、回答者の意識や姿勢だけの問題ではないことが見えてきます。
次の章では、こうした前提を踏まえたうえで、実際に回答率を押し上げている具体的な仕掛けを整理していきます。

アンケートに答えてもらうための仕掛け8選【効果が証明された仕掛けを厳選】

ここからは、「理屈としては分かるが、実務ではどう落とせばいいのか」と感じやすいポイントを、具体例を交えながら整理します。

いずれも特別なツールや大きな予算がなくても実行できる設計です。

重要なのは、回答者の判断軸に合わせて情報を出し切れているかどうかです。

1.アンケートの目的を最初に明確に伝える

アンケートの冒頭で目的を明確に伝えることは、回答率を左右する最初の分岐点です。

回答者はアンケートを開いた瞬間に、「これは自分が今答えるべきものか」を判断しています。

その判断材料として最も重要なのが、アンケートの目的です。

たとえば、「サービス改善のためのアンケートです」という表現はよく使われます。

ただ、この表現だけでは、回答者にとって少し抽象的に感じられやすいのではないでしょうか。

一方で、「次回の機能改善で優先度を決めるために活用します」「来期の評価制度を見直す際の参考にします」といった具体的な目的を示すと、自分の回答がどう使われるのかが想像しやすくなります。

実務のアンケート設計ガイドでも、調査の目的を明確に伝えることは、回答率向上の基本要素として挙げられています。

目的が明確なアンケートは、「どうせ読まれないのではないか」という不安を和らげやすくなります。

逆に、目的が曖昧なアンケートは、内容以前に信頼を得にくくなります。

重要なのは、丁寧な説明を長く書くことではありません。

「誰が」「いつ」「何を決めるために使うのか」が一文で伝わるかどうかです。

目的を最初に明確に伝えることは、お願いではなく情報開示の一つだと言えるでしょう。

2.回答完了までの所要時間を事前に示す

アンケートの回答率を下げる要因の一つに、「どれくらい時間がかかるか分からない」という不安があります。

業務中や日常の合間にアンケートに答える場合、時間の見通しが立たないものは後回しにされやすいですよね。

たとえば、「5分程度で回答できます」「全10問、3分で完了します」といった所要時間の目安を最初に示すだけで、回答のハードルは下がります。

これは、時間が短いからではなく、判断材料が揃うからです。

人は、負担が読めない行動よりも、負担が想像できる行動を選びやすい傾向があります。

特に社内アンケートでは、「業務にどれくらい影響するのか」が気になるポイントになります。

所要時間を示さないアンケートは、「思ったより時間がかかりそう」という印象を持たれやすくなります。

その結果、後回しにされ、未回答のまま終わってしまうケースも少なくありません。

所要時間は、短く見せるために誤魔化すものではありません。

正直な目安を出すことで、回答者が納得して時間を確保できる状態を作ることが重要です。

これだけでも、回収率が安定しやすくなります。

3.個人情報の取り扱いをわかりやすく明記する

アンケートに個人情報や属性情報が含まれる場合、回答者は必ず「この情報はどう扱われるのか」を気にします。

この不安を放置したままでは、回答率だけでなく、回答の正直さにも影響が出やすくなります。

たとえば、「回答内容は個人が特定されない形で集計します」「評価や人事判断には直接使用しません」といった一文があるだけで、心理的な抵抗は大きく下がります。

特に社内アンケートでは、「本音を書いて問題ないか」という不安が回答を左右します。この不安が解消されないと、無難な回答や未回答が増えやすくなります。

重要なのは、専門的な規約を長々と書くことではありません。回答者が知りたいのは、「誰が見るのか」「どこまで使われるのか」という点です。

この2点をシンプルな言葉で明記するだけでも、信頼感は変わります。

個人情報の取り扱いを明確にすることは、アンケートの安全性を示す行為です。安心して答えられる状態を作ることが、結果として回収率と回答の質の両方につながります。

4.タイトルで「自分に関係ある」と感じさせる

アンケートのタイトルは、回答するかどうかを決める最初の判断材料です。
内容を開く前に、「これは自分に関係があるかどうか」が瞬時に判断されています。

たとえば、「アンケートのお願い」というタイトルでは、内容が想像できません。
一方で、「新しい勤務ルールに関するアンケート」や「◯月にご利用いただいた機能についての簡単アンケート」といったタイトルは、対象と内容が明確になります。
自分の業務や体験と結びつくと、「一度見てみよう」という判断につながりやすくなります。

特に業務アンケートやユーザーアンケートでは、対象をぼかさないことが重要です。
全員向けに見えるタイトルは、「自分じゃなくてもいいもの」と受け取られやすくなります。
逆に、対象やタイミングを限定したタイトルは、当事者意識を生みやすくなります。

タイトルは目を引くためのコピーではありません。
回答者が「関係があるかどうか」を判断するための情報です。
この視点で設計するだけでも、アンケートの開封率は安定しやすくなります。

5.質問内容をシンプルかつ直感的にする

質問内容が複雑になるほど、回答者は考える負担を感じやすくなります。
アンケートは、考えさせる設問が多いほど、途中離脱が起きやすくなります。

たとえば、「業務量や評価制度について、どの程度満足していますか」という質問は、一見分かりやすそうで迷いやすい設問です。
業務量と評価制度は別のテーマであり、どちらを基準に答えるべきか悩んでしまいます。
これを、「現在の業務量についてどう感じていますか」「評価制度についてどう感じていますか」と分けるだけで、回答の負担は下がります。

質問文は、短く、具体的であるほど直感的になります。
専門用語や社内用語が多いと、回答者は意味を確認するところから始める必要があります。
意味を考えさせる設問は、それだけで離脱の原因になります。

迷わず答えられる設計は、回答率だけでなく、回答の質にも影響します。
シンプルな質問ほど、回答者は本音を出しやすくなります。

6.デザインと色使いで心理的ハードルを下げる

アンケートは、見た瞬間の印象でも判断されています。
文字が詰まりすぎていたり、全体が無機質だと、「答えにくそう」という印象を与えやすくなります。

たとえば、質問ごとに適度な余白を設けるだけでも、読みやすさは大きく変わります。
選択肢が縦に詰まりすぎていると、視線の移動が増え、疲れやすくなります。
余白はデザインのためではなく、判断を楽にするための要素です。

色使いも、心理的な影響を与えます。
警告色やコントラストが強すぎる配色は、無意識に緊張感を生みます。
落ち着いた配色で、回答ボタンや次へ進む導線だけを目立たせる方が、操作はスムーズになります。

アンケートにおいて、デザインはおしゃれさを競うものではありません。
迷わず、止まらず、最後まで進めるかどうかが基準です。
心理的ハードルを下げるデザインは、結果として離脱を減らすことにつながります。

7.回答後に感謝と次のアクションを提示する

アンケートは、送信した瞬間で体験が終わるわけではありません。
回答後にどんなメッセージが表示されるかで、印象は変わります。

多くの場合、「ご協力ありがとうございました」で終わっていますよね。
ただ、この一文だけでは、「この回答がどう使われるのか」が見えにくいこともあります。
結果として、答えた実感が残りにくくなります。

たとえば、「ご協力ありがとうございました。結果は◯月に共有予定です」と伝えるだけでも、回答の意味は明確になります。
社内アンケートなら、「集計結果は次回ミーティングで共有します」と示すと、意思決定につながるイメージを持ってもらいやすくなります。
ユーザーアンケートでも、「いただいたご意見は次回改善に活かします」と添えるだけで十分です。

8.デジタルギフトなどのインセンティブを用意する

アンケートの回答率を上げる手段として、インセンティブを用意する方法も有効です。
特に、業務外やユーザー向けのアンケートでは、回答のきっかけとして機能しやすくなります。

たとえば、「回答者全員にデジタルギフトを進呈します」といった案内は、アンケートを後回しにしがちな人の行動を後押しします。
金額が大きくなくても、「答えたら何か返ってくる」という分かりやすさが重要です。
最近では、メールやLINEで受け取れるデジタルギフトが多く、受け取りの手間が少ない点もメリットです。

ただし、インセンティブは目的ではなく補助的な仕掛けとして考える必要があります。
インセンティブだけを前面に出すと、内容を読まずに回答されるリスクもあります。
その結果、回答の質が下がってしまうこともあります。

実務では、すべてのアンケートにインセンティブを付ける必要はありません。
回収が難しい層や、回答負担が比較的高いアンケートに限定して活用するのが現実的です。
たとえば、自由記述が含まれる調査や、業務外時間での回答を求めるケースでは効果が出やすくなります。

アンケートは3つのフェーズで設計すると回答率が変わる

答える前に起きている「やる・やらない」の判断

アンケートは、開かれる前から評価されています。
タイトル、目的、所要時間、個人情報の扱いなどの情報を見て、「今やるべきかどうか」が瞬時に判断されます。
この段階で判断材料が足りないと、アンケートは後回しにされやすくなります。

特に業務アンケートでは、「自分の業務に関係あるか」「時間を取る価値があるか」が重要です。
ここで納得できないと、内容を読まれることなくスキップされてしまいます。
答える前の設計は、回答率の土台を作るフェーズだと言えるでしょう。

答えている最中に生じる迷いと疲労

アンケートを開いても、最後まで回答されるとは限りません。
質問が分かりにくい、考える負担が大きいと感じた瞬間に、離脱は起きます。

たとえば、質問文が長い、1問に複数の意図が含まれている、選択肢が多すぎるといった設計は、回答者を疲れさせます。
一つひとつは小さな負担でも、積み重なると「ここまででいいか」という判断につながります。
答えている最中のフェーズでは、迷わせない、考えさせすぎない設計が重要になります。

答えた後の体験が次回の回答率を左右する

アンケートは、回答が終わったあとも評価されています。
回答後に何も起きないと、「答えても意味がなかったのではないか」と感じられてしまうこともあります。

一方で、感謝の言葉とともに次のアクションが示されていると、体験として完結します。
「結果は後日共有します」「改善内容をお知らせします」といった一言があるだけで、回答の価値は残ります。
この記憶が、次回アンケートへの協力度に影響します。

アンケートは単発の施策ではなく、積み重なる体験です。
3つのフェーズすべてを意識して設計することで、回答率と継続性の両方を高めやすくなります。

アンケートで答えている最中に離脱させない仕組み

最初の1問で迷わせていないか

アンケートの最初の1問は、回答を続けるかどうかを左右します。
いきなり考えさせる質問や、意図が分かりにくい質問が来ると、そこで手が止まりやすくなります。
たとえば、背景説明が長い設問や、複雑な選択肢が並ぶ質問は、最初に置くには不向きです。

最初の質問は、「直感的に答えられるか」が重要です。
はい・いいえ、満足度の選択など、考える時間が短いものから始めると、回答の流れが作りやすくなります。
最初の1問でつまずかせないことが、その後の回答率に影響します。

1つの質問に複数の意図を詰め込んでいないか

1問の中に複数のテーマが含まれていると、回答者は迷います。
たとえば、「業務量や評価制度について満足していますか」という質問では、どちらを基準に答えるべきか分かりません。
この迷いが続くと、アンケート全体が答えにくいものに感じられてしまいます。

質問は、必ず1問1意図で設計する必要があります。
テーマを分けることで、回答者は迷わず選択できます。
結果として、回答の精度も高まりやすくなります。

選択式と自由記述のバランスは適切か

自由記述は、多くの情報を得られる一方で、回答者の負担が大きい設問です。
自由記述が続くと、「考えるのが面倒」と感じられやすくなります。
その結果、途中離脱や空欄が増えるケースもあります。

基本は選択式を中心にし、補足として自由記述を置くのが現実的です。
「差し支えなければ理由を教えてください」といった形で任意にすると、心理的な負担は下がります。
無理に書かせない設計が、最後まで回答してもらうポイントです。

質問の順序やグルーピングは整理されているか

質問の順番がバラバラだと、回答者は流れをつかみにくくなります。
テーマが突然切り替わると、「まだ終わらないのか」と感じられやすくなります。
この違和感が、離脱につながることもあります。

関連する質問はまとめ、テーマごとに区切るだけでも、回答しやすさは変わります。
区切りがあると、「ここまでで一区切り」と感じられ、心理的な負担が軽くなります。
順序と構成は、見えないストレスを減らす役割を持っています。

見た瞬間に「答えにくそう」と感じさせていないか

アンケートは、内容だけでなく見た目でも判断されます。
文字が詰まりすぎていたり、質問が一画面に詰め込まれていると、答える前から疲れてしまいます。
この時点で、離脱が起きることもあります。

適度な余白や、読みやすいレイアウトは、判断を楽にします。
視線の移動が少なく、次に何をすればいいか分かる設計が理想です。
見た瞬間の印象を軽くすることが、最後まで答えてもらうための土台になります。

アンケート回答率を上げてしまうよくある失敗例

目的や活用方法を伝えないまま実施している

アンケートの目的を説明せずに配布すると、回答者は判断材料を持てません。
「何のためにやっているのか分からない」状態では、優先順位が上がりにくくなります。
結果として、未回答や後回しが増えてしまいます。

特に社内アンケートでは、「結局どう使われるのか分からない」という経験が積み重なると、協力度が下がります。
目的と活用方法を伝えないまま実施することは、回収率を自ら下げてしまう行為だと言えるでしょう。

自由記述を多用しすぎている

自由記述は有益な情報を得られる一方で、回答者の負担が大きい設問です。
これが続くと、「考えるのが大変」という印象が強くなります。
結果として、途中離脱や空欄が増えやすくなります。

選択式で答えられる内容まで自由記述にしてしまうと、必要以上に負担をかけてしまいます。
自由記述は、本当に補足が必要な場面に絞ることが重要です。

回答時間が想像できない設計になっている

所要時間が分からないアンケートは、回答を始める前から警戒されます。
「どれくらい時間がかかるか分からない」という不安は、後回しの原因になります。

結果として、最後まで開かれない、途中で離脱されるといった状況が起きやすくなります。
時間の目安を示さないことは、回答率を下げる要因になりがちです。

回答後のフォローが一切ない

アンケートを実施して終わりにしてしまうケースも多く見られます。
結果共有や改善報告がないと、「答えても意味がなかった」と感じられてしまいます。

この経験が積み重なると、次回のアンケートは後回しにされやすくなります。
回答後のフォローを行わないことは、長期的に見て回収率を下げる要因になります。

こうした失敗例を見ると、アンケートの回収率は偶然ではなく、設計の積み重ねで決まることが分かります。

まとめ|回答率が高いアンケートは回答者の合理性でできている

アンケートの回答率が伸びないとき、つい「忙しいから仕方ない」「協力的でない」と考えてしまいがちですよね。
ただ、ここまで見てきた通り、回答率の差は回答者の姿勢ではなく、設計の違いから生まれているケースがほとんどです。

回答者は、感情ではなく合理性で行動しています。
目的が分かるか、時間が読めるか、不安なく答えられるか、答えた先に意味があるか。
この判断材料がそろっていれば、無理にお願いしなくても自然と答えてもらえる状態になります。

逆に言えば、アンケートが集まらないのは、どこかで判断材料が欠けているサインでもあります。
設問を増やす前に、文面を変える前に、まずは「回答者がどう判断するか」という視点で全体を見直すことが重要です。

アンケートは、一度きりの施策ではありません。
設計次第で、回収率も回答の質も、次回以降の協力度も変わっていきます。
回答者の合理性に寄り添った設計ができているかどうか。
それが、回答率が高いアンケートと、形だけで終わるアンケートを分ける分岐点になるのではないでしょう。

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